今日の言葉 12月30日
『心の広さは瞑想の始まりである』
瞑想の開花は善性です。そして心の広さは瞑想の始まりです。私たちは生や権威、野心、恐怖、貪欲さ、羨望、死、時間について実に多くのことを話し合ってきました。そういったことをよく観察し、検討したことがあるならば、また、そういったことにきちんと耳を傾けていたならば、そういったこと全てが瞑想する能力を持つ精神の土台となります。
精神は時間を介して自己達成を追求しており、それで寛大さが妨げられます。しかしあなたには寛大な精神が必要です。これは単に幅広い精神、空間が一杯ある精神のことだけではなく、何の魂胆も動機も持たずに何かを与える心、見返りを何も求めない心のことも言っているのです。
寛大さがなければ、善性がなければ、瞑想などあり得ません。そして寛大さや善性とは、プライドがないということであり、成功への階段を登ることが決してないということであり、有名になることがどういうことか、決して味わうことがないということであり、日々一瞬一瞬、これまで得てきたものに対して死ぬということです。
このような肥沃な大地においてのみ、善性は育ち、花開くことができるのです。そして瞑想とは善性が花開くことなのです。
〜クリシュナムルティ著『四季の瞑想—クリシュナムルティの一日一話』より〜