夢で見た生まれる直前の記憶
今朝の明晰夢はかなりユニークな体験、かつ夢の世界の解釈に役立つと思うのでシェアしておこうと思う。今朝の体験はボクが半明晰夢と呼んでいるもので、夢だと気づいているけれど自分の意思でコントロールできない明晰夢。だからありのままを体験するしかなく、この明晰夢の場合はどうしても必要な体験だったり、過去における実際の出来事を追体験している場合が多い。
ただし夢を解釈しているのは現在の『自我』。それゆえ実際の体験が別の物やシチュエーションに改ざんされていることが多い。今の人生で積み上げてきた知識でしか解釈できないので、母国語と外国語が混在したような状況になってしまう。でも夢を記録して整理することで、その本質が見えてくる。
誕生日が近いせいか、今朝の夢はボクの誕生パーティーで始まった。まずはボクの脳が解釈した夢の全体像を述べておこう。
20人くらいのグループに『誕生』を祝ってもらった。あちこちを旅するパーティーで、最終的にドライブインのようなところに着いた。そのグループのリーダは長くて白い髭を生やした高齢の男性(指輪物語に登場する魔法使いのガンダルフに近い雰囲気)で、この場所でお別れだと言われた。
その前に道の駅のようなところで一緒に食事をして、別れの挨拶をしてから駐車場にやってきた。ところがボクの車がない。先ほどまであったのに消えているので盗まれたと直感した。それで近くにあった警察に駆け込んで被害届を出した。
警察はすぐに車のナンバーを手配してくれて、被害届の証明書を出してくれた。困惑したボクは、どうしていいかわからない。このまま自動車で妻が待つ自宅に戻る予定だった。その時、見送ってくれたグループから男性と女性が声をかけてくれた。その証明書で情報を拡散すればいいとのこと。
連れて行かれたのは小さな印刷屋さん。そこに証明書を提出すると、大量のチラシを印刷して渡された。一緒にいてくれた男女がそのチラシを配っておくから、あとは任せて旅立つように言われた。
一人になったボクは、とりあえず国道に沿って歩いた。イメージとしては京都の吉祥院あたり。空海で知られている東寺の近く。目の前に道路を渡った大きな陸橋があった。自宅へはその陸橋を超えた先に道がつながっている。
ボクは陸橋の上で妻に電話をかけた。車を盗まれたことを話し、歩くしかないので予定の時間に遅れると伝えた。妻は驚いたものの、約束を守れないボクに不満を述べた。遅れるけれど必ず行くからと言って電話を切り、何時間かかるかわからない道を歩き出した。
というような夢。
ここから先は、ボクなりに解釈した内容。まずは誕生パーティー。わざわざ『誕生』とカッコ付きにしたのは、一般的な誕生日のお祝いではなく、この世に生まれる意味での『誕生』だと直感したから。つまり祝ってくれたグループは、ボクの魂の故郷の人たちだということ。
盗まれた自動車というものは、『それまでの自由の喪失』を意味している。短時間で移動できたのに、車がないことで歩くしかない。わかりやすく言えば翼を失った天使のようなもの。これは『物理次元』に生まれることを象徴していると思う。
グループで手助けしてくれた二人の男女は、ボクのスピリチュアルガイドを象徴していると感じた。そのガイドたちによって配られるチラシは、ボクが生まれてから死ぬまでに出会う人たちに届けられるのだと思う。
陸橋はあの世からこの世に通じている出入り口だと思う。陸橋の上で妻に電話をしたのは、その先に進むと電話が圏外になり連絡が取れなくなる。つまり次元が異なってしまうから。
そして妻が陸橋の先で待っているということは、妻が現実世界に先に生まれているということ。そしてなんらかの事情(夢では車を盗まれた)によって、最初に約束していた時間に間に合わない。つまりボクと妻の出会う時期が少し遅れるということを象徴しているんだと思う。
要するに全体として、ボクがこの世に生まれてくる直前の出来事を夢で追体験したんだと思う。でもありのままではなく、今のボクが解釈可能な出来事に置き換えてしまっているけれど。誕生日が近いことで、おそらくそんな明晰夢を体験したのだろう、知らんけど(笑)
ブログの更新はFacebookページとX、並びにThreadsとmixi2で告知しています。フォローしていただけるとうれしいです。
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。