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高羽そらさんインタビュー

月面利用に関する国際問題

なんとなくだけれど、不安を覚えるニュースを見た。中国が月面にて原子力発電所の建設を検討しているとのこと。嫌な予感しかない。

 

月面に原発、中国が検討 ロシアなどと国際ステーション

 

月面においてILRS(International Lunar Research Station、国際月面研究ステーション)という施設の建設が計画されている。といってもこの計画に参加しているのは中国とロシアのみ。西側諸国は関与していない。この2国の名前だけで不穏なものを感じてしまう。

 

そのILRSの電源確保のため、中国政府は月面に原子力発電所を建設することを検討していると発表した。これが世界的な規模の計画なら、懸念材料は比較的少ない。でも中国とロシアによる開発計画は、国際紛争の火種になる気がしてならない。

 

そもそも月に所有権は存在しない。1967年に宇宙空間条約(以下の情報はAIによる受け売り)が結ばれていて、地球以外の天体に関して国家が所有権を主張することはできない。つまり月に関しても全人類の資産として認知されている。

 

さらに月協定というものが1979年に結ばれていて、月の天然資源等は人類の共有であることが明記されている。ところがこの協定には、アメリカ、中国、ロシア等の宇宙開発をしている国が参加していない。要するに絵に描いた餅だということ。

 

月に関して所有権は主張できなくても、利用権を主張する国家が出てくる可能性がある。名目が人類のためならば、他国も口を挟みにくい。そうなるともし中国がILRSに原子力発電所を建設した場合、利用権や占有権を主張する可能性が高い。それはすでに月の一部を私物化していることになる。

 

このあたりの権利関係が曖昧な現状において、月面での開発は紛争の火種にしかならない気がする。表向きには原理力発電所の建設であっても、もしかしたら軍事施設を兼ね備えているかもしれない。でもロシアが協力すること他国の介入を排除すれば、極秘裏に宇宙戦争の準備をすることが可能になる。

 

もしそこまでの悪意がなくても、原子力発電所には事故の可能性がある。月面において不測の事態に対処できるだけのソフト面、ハード面の準備が可能なのか不安。放射能漏れや核廃棄物の処理等も問題になる。とにかく問題点しか見えてこない。

 

このILRSに対抗してアメリカを中心とする西側諸国が同様のものを建設した場合、冷戦時のアメリカとソ連の宇宙開発競争のようなことが起きそう。場合によってはそれがきっかけで戦争になる可能性も否定できない。

 

現実的な問題として、今すぐ開発が始まるわけじゃない。けれど紛争が絶えない現在の人類の意識レベルにおいて、円滑な宇宙基地の運営は難しいだろう。結局はやましいことを隠すための開発に邁進しそうな気がする。どことなく不安を覚えるニュースだった。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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