GK研究 考察
今執筆するGKの研究論文が最終局面に入り、インタビュー結果の考察、
つまり問題点の原因を探る作業をしているところ。
日本サッカー強化のために、研究の成果を活かしていきたいと考えています。
今日はその考察「GK育成や、世界で活躍するために必要なこと」の一部を抜粋して紹介します。
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GKにとって大切な要素の、中カテゴリーの一つに、
「GK普及・育成・強化の環境整備」がある。
日本サッカー界では現在GK不足が課題となっている。
新GK論(田邊、2019)の中で、元日本代表GKコーチのリカルド・ロペス氏は、
「日本の場合は、GKになろうとする子どもの数自体が圧倒的に少ない」と日本の現状を述べ、
さらに「GKは難しいポジションだと思われているかもしれないが、まずは子どもたちがGKに対して抱いているイメージ、カルチャーの部分から少しずつ変えていく必要がある」と解決方法についても述べている。
楢崎はインタビューの中で「普及も大事。そもそもの数がいて、そこからチョイスできれば。スター選手がいてGKをやりたいって子がたくさんいる国だったら、育成もスカウティングしなくても集まってくるって聞く」と述べている。
以上のことから、限られたGKの中からいいGKを決めていくのではなく、しっかりと裾野を広げられる環境を整え、その中から優れたGKを選ぶことにより、更にレベルの高い日本代表選手が生まれると考えられる。
リカルド・ロペス氏は「日本サッカー協会はGK育成に関しても、体系的なガイドライン作りを一生懸命に取り組んでいる。最近では、GKだけを招いた合宿なども行われるようになった」(2019)と取り組みについて述べている。
これらの取り組みを継続していくこと、更に発展させていくこと、そして多くの人に認知されることが重要だ。
そのためには情報を発信するメディアの役割も重要である。
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