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コラーゲンのヒミツ Part 2

まずはコラーゲンの摂取によって皮膚の弾性が改善したり、シワが減ったりしたという研究報告を紹介しておきます。いまだに「コラーゲンを摂取してもアミノ酸に分解されるだけ」という誤解が解けないのは残念ではありますが。

Improvement in the Moisture Content of the Stratum Corneum Following 4 Weeks of Collagen Hydrolysate Ingestion

http://ci.nii.ac.jp/naid/10024855120

 

こちらはコラーゲンペプチドの摂取によって細胞分化が促進され、ヒアルロン酸の合成が高まったという報告です。

Collagen-derived dipeptide, proline-hydroxyproline, stimulates cell proliferation and hyaluronic acid synthesis in cultured human dermal fibroblasts.
Ohara H, Ichikawa S, Matsumoto H, Akiyama M, Fujimoto N, Kobayashi T, Tajima S.
さてコラーゲンそのものだけでなく、アミノ酸の摂取によってもコラーゲンの合成を高めることが可能となります。グリシンやプロリンなどコラーゲンの主な材料となるものより、むしろここで重要となるのは「アルギニン」です。

アルギニンはコラーゲンの「Y」構造の分岐位置を形成するために必要とされます。また成長ホルモンの分泌もコラーゲン合成促進に寄与しているものと思われます。
そして面白いことに、アルギニンとBCAA、あるいはアルギニンとグルタミンを組み合わせることによって、コラーゲンの合成速度が高まったという研究結果が味の素から出されています。
この実験報告によれば、経口にて成人一日あたり、5~12gのアミノ酸混合物(BCAAとアルギニン、グルタミン)を摂取することによって、コラーゲンの合成が促進される可能性があるとのこと。

また医薬品でも使われているもので、「3gのHMBと14gのアルギニン、14gのグルタミン」をミックスした製品があります。この配合においては7~14日間の摂取によって、コラーゲンの合成が飛躍的に高まったことが示されています。

コラーゲンは美容に効果的というだけでなく、トレーニーにとっても重要な物質です。細胞外マトリックスとして怪我を防ぐだけでなく、特にボディビルダーにおいては筋細胞だけでなくコラーゲンの増大が筋肥大の多くの部分を占めていることが知られています。

ボディビルダーは若々しく見られることが多いのですが、筋肉の発達を狙うためにBCAAやグルタミン、アルギニン、HMBを摂取していたら、知らずとコラーゲンも発達していて、肌が綺麗になっていた・・なんてことも多いのかもしれません。

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山本義徳|やまもとよしのり(ボディビルダー)プロフィール

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山本義徳(やまもとよしのり)
生年月日:1969年3月25日
血液型:A型
出身地:静岡県

【経歴】
1969年3月25日生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。
◆著書
・体脂肪を減らして筋肉をつけるトレーニング(永岡書店)
・「腹」を鍛えると(辰巳出版)
・サプリメント百科事典(辰巳出版)
・かっこいいカラダ(ベースボール出版)
など30冊以上

◆指導実績
・鹿島建設(アメフトXリーグ日本一となる)
・五洋建設(アメフトXリーグ昇格)
・ニコラス・ペタス(極真空手世界大会5位)
・ディーン元気(やり投げ、オリンピック日本代表)
・清水隆行(野球、セリーグ最多安打タイ記録)
その他ダルビッシュ有(野球)、松坂大輔(野球)、皆川賢太郎(アルペンスキー)、CIMA(プロレス)などを指導。

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