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カンディンスキーの勁さ

もっとも好きな画家は? と問われれば「パウル・クレー」と答える。そして「もっとも勇気づけてくれる画家は?」と訊かれたら「カンディンスキー」と答えるだろう。

 

カンディンスキーの芸術は一般的に第一次大戦前夜までの「第一期」、そしてバウハウス時代の「第二期」、最後に「第三期」のパリ時代に区分される。

 

私がもっとも好きなのは第一期。特に「コンポジションⅥ」
コンポジションⅥ

 

なんたる色の生命力だろう。いったい、これのどこが「抽象」なのだろうか。

ここにはドストエフスキーやトルストイに共通する、永遠の長きに渡る圧倒的な緊張の持続が感じられる。

 

息を殺して、私は見入る。

時よ止まれ、お前は美しい。

 

 

そして「コンポジションⅦ」この比類なき勁さ。
コンポジションⅦ

 

バウハウス時代になると、カンディンスキーの芸術は幾何学性を帯び、さらには音楽性までをも感じさせてくる。

 

コンポジションⅧ
コンポジションⅧ

 

 

第三期のパリ時代になると、彼の作品はそれまでの緊張感から解放され、自由性が感じ取れるようになってくる。

自由でありながら、自然と秩序の中に収まっているかのような、「心の欲するところに従いて、矩を超えず」とでもいうかのような。

 

コンポジションⅨ
コンポジションⅨ


 

 

もっとも好きな音楽家は? と問われれば「モーツァルト」と答える。そして「もっとも勇気づけてくれる音楽家は?」と訊かれたら「ベートーヴェン」と答えるだろう。

 

カンディンスキーの三期は、「質的な変容」だと私は思う。同じようにその芸術を三期に分けることのできる音楽家としてベートーヴェンが挙げられるが、彼の場合は変容ではなく、まるで脱皮したかのような明らかなる成長を見せている。

 

ことに、中期から後期にかけてのベートーヴェンの芸術の深化。これについては別に書く。

 

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山本義徳|やまもとよしのり(ボディビルダー)プロフィール

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山本義徳(やまもとよしのり)
生年月日:1969年3月25日
血液型:A型
出身地:静岡県

【経歴】
1969年3月25日生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。
◆著書
・体脂肪を減らして筋肉をつけるトレーニング(永岡書店)
・「腹」を鍛えると(辰巳出版)
・サプリメント百科事典(辰巳出版)
・かっこいいカラダ(ベースボール出版)
など30冊以上

◆指導実績
・鹿島建設(アメフトXリーグ日本一となる)
・五洋建設(アメフトXリーグ昇格)
・ニコラス・ペタス(極真空手世界大会5位)
・ディーン元気(やり投げ、オリンピック日本代表)
・清水隆行(野球、セリーグ最多安打タイ記録)
その他ダルビッシュ有(野球)、松坂大輔(野球)、皆川賢太郎(アルペンスキー)、CIMA(プロレス)などを指導。

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