筋肉1kgで13kcalだけ?
facebookに書いて大きな反響をもらった記事をこちらにも転載。
・・・・・・・・・・・
「筋肉を1kg増やしても、一日に13kcalしか多く消費されないから、筋トレはムダ」とかいう阿呆な意見がまかり通っているようだ。腕周り30cmくらいのトレーナーが言いそうである。
一日に13kcalというのは「安静時代謝」である。これはベッドの上に一日中寝転んで測定する。筋肉は動いてこそカロリーを消費するのだから、安静時代謝に意味はない。
腕周り30cmのトレーナーは、一日中寝転んでいるのかもしらんが。寝転んでコアでも鍛えているのか。
また筋肉が増えるとき、他の組織も増える。内臓も大きくなり、血管も増え、骨も強くなる。実際に測定すると、13kcalよりも遥かに多くのカロリーが消費されるようだ。
信頼できる報告によれば、除脂肪体重が1kg増えると、一日に28.5kcal多く消費されるようになる(国立スポーツ科学センターの発表)。
また東大の石井先生や国立健康・栄養研究所の発表によれば、トレーニングによって除脂肪体重が1kg増えると、基礎代謝は一日に50kcalほど増えるともいう。
これはノルアドレナリンなどホルモン分泌の増加が関係しているようだ。さらにDITも増えるであろう。
そして前述の通り、これは安静にしていての話である。日常生活で動き回ったり、ハードにトレーニングしていたりすれば、さらに多くのカロリーが消費されるだろう。興味のある人は「EPOC」でも調べてみて欲しい。
そしてこれも前述の通り、除脂肪体重は、「筋肉プラスアルファ」だ。プラスアルファは内臓や骨、神経などである。
ということは、純粋な筋肉が1kg増えた場合、除脂肪体重はもっと増えることになる。つまり一日に50kcal以上増えるようになるってことなのだ。
さて純粋な筋肉が1kg増えて、一日に70kcal多く消費されるようになるとしよう。
一年間トレーニングを頑張って、純粋な筋肉が3kg増えたとする。すると一日に210kcal、一年で76650kcalだ。
1kgの体脂肪を7200kcalとすると、実に10kg以上の体脂肪となる。
まぁこんなにうまくはいかないし、純粋な筋肉を3kgってのも大変な話だが、筋トレがムダではないってことだけは押さえておいて欲しい。
コメント (0件)
現在、この記事へのコメント/トラックバックは受け付けていません。