被災地、大槌・釜石の現状。
サントリーに合流し、約10日が過ぎました。
先日には、パオロ監督も来日し、少しずつチームにも変化をもたらしつつ、やっている自分たちでもすごく今後が楽しみです。
僕は先週の土日に、1年ぶりに被災地の岩手県の大槌と釜石に行ってきました。
昨年も7月の最終週だったので、本当にちょうど1年ぶりでした。
何が変わったのか。瓦礫(がれき)が一か所にまとまって置いてあるだけで、他は…
今回は昨年同様、吉里吉里中学校、大槌高校、釜石高校、みどり幼稚園に訪問させていただき、プラスして新おおつち漁協の漁師さんたちとの交流もありました。
現地の方々から、本当の現状を聞かせて頂き、改めて考えさせられる、考えていかないといけないと心が痛みました。
自分たちのできることは、まだまだあるんだということ、表に出ていないことのほうが、本当は必要とされているということでした。
僕が行ったときにも、土日ということもあって、いろいろな企業や大学などがボランティアにきて、海岸清掃などをしていました。
しかし、現在震災から1年とちょっとが過ぎ、現地の方々とボランティアの方々に間に溝ができてきているみたいでした。
もう一度、ボランティアの方々含め、僕たちもできること、それは本当に現地の方々が今1番求めていることなのかを考え、行動していくべきだな感じました。
今回、お話しさせて頂いた漁師さんたちは、
自分たちが所属していた「大槌漁協」が震災で破たんし、もう一度自分たちで立ちなおそうと、新たにゼロから立ち上げた「新おおつち漁協」。
しかし、国からの復旧補助は、震災後に立ち上がったものという意味の分からない理由で、受けることができず、せっかく立ち上げた新漁協も維持することすら厳しい状態に追い込まれていいます。
大槌町は被害が酷かったことや、被災者が多かったこともあって、他の市や町では支援が受けられる条件の方でも、大槌では支援が受けることができない方々がいっぱいいます。
僕が出会った漁師さんたちも、その一人の方々で、支援がゼロで、津波によって奪われた、家族や仲間のため、「生きていくため」に、借金して、船を買い直し、ホタテやカキの子供を北海道まで仕入れに行き、最低限の機材を交流し、ホタテの養殖をスタートさせて来ました。
今、その育てて来たホタテがやっと1年かけて、出荷できるところまで来ました。
ここまで来るには、津波によってすべてが流されてしまったため、最低限必要な機材以外、残りはすべて手作業でやっているため、時間もかかります。
今、漁師さんたちは、儲けるためではなく、津波によって奪われた、家族や仲間のため、「生きていくため」に食べていくために、毎日海に出ています。
他にも、被災し1日でも早く復旧を目指して頑張っている方はたくさんいると思います。
国も色々な面から支援もしていると思います。
でも、僕たちが何ができるかを考えたとき、そんなに大きな動きもできないし、力もありません。
なので、コツコツかもしれませんが、出来ることをやっていくことが、少しでも被災地のためになるのではないかと考えます。
今回出会った漁師さんたちが、1日でも早く普通の生活ができるよう、僕は全力でバックアップしていきたいと思います。
その第一弾は、2月23日のブログで紹介させていただいた「まつもの通信販売」でした。
そして、第2弾とし今回皆さんに協力をお願いしたのは「ホタテの一口オーナー」です。
http://hotate5.jimdo.com/
この「ホタテ一口オーナー」とは、はっきり言うと、漁師さんたちの儲けはありません。
しかし、このホタテの養殖プロジェクトを確立するためは、もちろん資金が必要です。
家族、仲間、家、お金、船、機材など、すべてが流され、ゼロからこのプロジェクトを始めるために、オーナーを募集し、
オーナーのみなさんからの支援協力でホタテを育てて、オーナーの皆さんに育てたホタテをお返しするというシステムです。
一口:1万円
たしかに安い金額ではないかもしれません。
でも、ホタテを1万円(一口)で買ったと思っていただき、オーナーになっていただくことが、漁師さんたちを助けることにつながります。
もちろん、強制ではありませんし、僕個人の気持ちです。
この気持ちに同調していただける方、是非参加したいと思われる方、お中元・お歳暮で利用したい方、お友達と半口ずつ一緒にとかでも構いません。
興味を持っていただけたかたは、こちらのサイトに詳しく載っています。
http://hotate5.jimdo.com/
是非、ご協力よろしくお願いいたします!
越川 優