「入る保育園がない！」とママたちが訴えている。そんなニュースが少し前話題になりました。しかし、“ママたちの入園競争”が待ち受けているのは、何も保育園だけではありません。幼稚園だって入園時、激しい入園争いがあるのは当たり前。しかも、いわゆる名門幼稚園ではない、ごく普通の幼稚園においても、激しい競争が繰り広げられているのです。
都内で暮らすTさん（34歳）の娘さんは、この春から晴れて幼稚園に入園しました。けれども、ここに至るまでには数々の困難があったのです。
■説明会からでは遅い!? 幼稚園選び開始のタイミング
Tさんは、自他ともに認めるおっとりタイプ。幼稚園を決めるのも、娘さんが3歳になる年の9月頃から始めました。自宅から通える範囲にある幼稚園のホームページをチェックし、募集要項の配布日や説明会の予定を確認。入園に向けて準備を進めていた……つもりでいたのですが、実はこれでは時すでに遅し。ライバルママたちは、入園1年前の春からプレ保育に通わせ、園の行事にももちろん参加して、園との繋がりを作っていました。Tさんがのほほんとしている間に、着々と入園への準備を進めていたのです。
幼稚園側は、プレ保育や各種行事に参加した人の名前をすべてチェックしています。それは、できるだけ「この幼稚園に入りたい！」と思ってくれている人を優先的に入園させたいから。そのため、それらに参加していなかった場合、面接で必ず「なぜ参加していないのか」を尋ねられます。
Tさんはそうしたことをまったく知らずに面接に臨んでしまったため、うまく答えられずにあえなく玉砕。そこであわてて公立の幼稚園にも申し込んでみたものの、人気の園だったため入園は抽選に。残念ながら外れてしまい、3年保育はあきらめざるを得ない状況になっていました。
しかし、入園直前の2月、ダメもとで第二希望だった幼稚園に電話をしてみたところ、運よく欠員が出ていたとかで、見事面接の機会をゲット。そのまま無事入園を迎えられることとなりました。
■「幼稚園選びは2歳からスタート」がママたちの新常識
Tさんの例を見ると、幼稚園選びはプレ保育に申し込むところから始まっていると言っても過言ではありません。3年保育を希望する場合、プレ保育に通うのは、3歳になる年の春。つまり、要領よく希望の幼稚園に入園させるには、子どもが2歳になった頃から情報収集を始め、園選びをスタートする必要があるといえるでしょう。
それに、情報収集のためには、その時までに地域のママ友を作っておく必要もあるわけで……。考えると気が遠くなりそうなので、今回はこの辺で。
（ライタープロフィール）
下田ウニ子／シンクタンク、モバイルコンテンツ制作での勤務を経て、フリーランスに。現在はWEBを中心に寄稿をしている30代女性。一児あり。出産以降なかなか凹まないお腹には「夢と希望が詰まっている」と思っている。
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