■見切りをつけてとびだしたあの日
「15年前、義理の姉、姑と同居してました。でも娘への態度に頭にきて、こちらから家をとびだしたんです」
お話をうかがったのは兼業主婦のTさん(48歳、長女21歳)。同居問題、苦労も絶えませんね……。
■私は都合のいい介護ヘルパー?
「義姉と姑は「夫はたてろ」という考えの持ち主。娘や私が『お父さんてば、○○しないでよ~』というだけで、『その口のききかたはなんだ』『もっと父親(夫)をうやまえ』と暴言がひどくて」
「夫はとびだした私たちを追いかけてきてくれ、姑たちとの別居も理解してくれました。あれから月日がたち、半年前に『介護が必要だから助けてほしい』と義姉からヘルプ要請があり、姑・義姉とふたたび同居することを決めました」
「助けをもとめられて義姉も弱っているんだな、と感じました。けれど一緒に住んでみるとやっぱり昔と変わらない、と思うことも多くて。すぐに返事をしないと『返事くらいできるだろう!』、買い物についていけないときには『あんたがいないほうがのびのびできるわ』と……」
「娘や夫も義姉のことは“めんどうな人”という印象で、かかわらないようにしています。今はなんとか生活できていますが、家をとびだしたい衝動がまたわいてきそうで……」
人のいいTさん。でも、もしTさんの身やご主人の身になにかあったら? お姉さんの面倒を娘さんがみなければいけなくなったら? 考えたほうがいい問題はすぐそこにありそうです。
(ライタープロフィール)安田あゆみ/5年のOL生活を経て、WEBライターに。子育て中の一児のママ。好物は「マカロン」と「しば漬け」。万年ダイエッターなのに、ここ数年痩せた覚えなし。自転車でどこまでもいこうとする根性はあるけど、あきらめも人一倍早いのが短所。
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