家族全員で過ごせる時間は、人生の中でほんのわずかな期間です。貴重な家族時間を満喫中の兼業主婦Tさん（37歳、長男8歳）はある日、息子さんがもらした言葉にさびしさを感じてしまったといいます。
■一人暮らしへの憧れ
「小学校2年生の息子が最近『ぼく、一人暮らしがしたい』とつぶやくようになりました……」
はやいっ！ さすがにこのころから一人暮らしを夢見る子どもは、少ないかもしれませんね。何か、理由があるのでしょうか？
■一人で生活することのあれこれも承諾
「理由は、制限なく友達と遊びたいからだと言いますが、小学校低学年の子どもから『誰にもとやかく言われず、自由に暮らしたい』という発想がうまれたことにびっくりしましたよ」
「子ども部屋はまだ与えていませんが、家族仲は良い方です。息子が家を出たいなどと考え、一人暮らしに憧れるのが少しさびしい気もします。本人にある程度任せていることもあり、そこまで口うるさい母親ではないと思っていましたが、子どもにとっては感じ方が違ったのかな？ と不安になってしまいます」
「『いつになったら一人暮らし始めていい？』『早くから働いて、一人暮らしするお金が欲しい』などとまで言い出したので、『一人暮らしって、全部自分でしなきゃいけないんだよ。食事の買い物から、料理、後片付け、洗濯に掃除。お部屋や電気代、電話代のお金を払ったり、風邪ひいても自分で病院に行くんだよ』などと大人げもなく、ずらずらと一人暮らしの大変さを語ってしまいましたが、それでも息子は『がんばる！』とひと言……」
ある意味、ほほえましいことなのかも？ 一人暮らしの理想と現実にはギャップがあります。大人になって、そのことに気づくまで「すごいことを早くから考えてるな～」とあたたかい目でみてあげるといいですね！
（ライタープロフィール）
安田あゆみ／5年のOL生活を経て、WEBライターに。子育て中の一児のママ。好物は「マカロン」と「しば漬け」。万年ダイエッターなのに、ここ数年痩せた覚えなし。自転車でどこまでもいこうとする根性はあるけど、あきらめも人一倍早いのが短所。
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