終電を逃してしまった時や、急な悪天候の時などに便利なのがタクシーの配車です。最近ではスマホアプリから手軽に呼ぶこともできます。
東京都では初乗り料金が410円に引き下げられ、タクシーは今まで以上に身近な交通手段となり、配車アプリにお世話になる機会も多くなりそうです。
▲アプリを使えば、乗車位置を指定するだけで簡単に配車を依頼できます。
ですが、いろいろなタクシー配車アプリの中からどれを選べばいいのでしょう。果たして違いはあるのでしょうか?
そこで今回は4つの代表的なアプリを比較してみました。違いを知り、自分にピッタリな1本を見つけましょう。
比較する4つのタクシー配車アプリ
今回比較するのは次の4つ。
・全国タクシー
・LINE TAXI
・タクシーチャンピオン
・Uber
それぞれの料金、支払い方法、対応エリアをざっと一覧にしたので、まずはこちらをご覧ください。
基本の料金はどのアプリも同じ
いずれのアプリも、特別な料金の発生はありません。
ただし電話で送迎を依頼する時と同じで、タクシー会社によって送迎料金がかかる場合があります。
例えば日本交通の場合なら送迎料金は410円。地域・会社によって違いがありますが、だいたい300~400円程度かかると思っておけばいいでしょう。
▲どのアプリも配車を手配する際に、送迎料金を確認できるようになっています。
支払い方法に大きな違いが。クレジットカード必須のアプリも。
アプリ毎に大きく異なるのが、料金の支払い方法です。
クレジットカード登録不要な『全国タクシー』&『タクシーチャンピオン』
『全国タクシー』『タクシーチャンピオン』の2つは、クレジットカード登録がいりません。普通にタクシーに乗るときと同じように、車内で支払いをすればOKです。
なお、『全国タクシー』はクレジットカードの支払いができないわけではなく、「ネット決済」を選択すればアプリ内でクレジットカード支払いをすることもできます。
▲『全国タクシー』のネット決済。
『全国タクシー』のネット決済はクレジットカードだけでなく、docomoケータイ払い、auかんたん決済、Yahoo!ウォレット、Apple Payを選択できるのも大きな特徴。支払い方法の選択肢が広いのは大きな魅力です。
クレジットカード必須の『LINE TAXI』&『Uber』
一方、『LINE TAXI』、『Uber』の2つは利用にクレジットカードの登録が必須。登録の手間はありますが、車内での面倒なお金のやりとりが不要ですし、タクシーに乗ってからクレジットカードが使えなくて焦るなんていう心配もありません。
対応エリアにも違いが。全国対応は『全国タクシー』&『タクシーチャンピオン』
日本全国どこでも利用可能なのは、『全国タクシー』『タクシーチャンピオン』の2本。
逆に『Uber』は東京都内、しかも渋谷・六本木界隈のエリアのみとかなり限定されています。今後のエリア拡大に期待ところです。しかし、『Uber』は海外でも利用できるのが強み。海外旅行に行ったときに活躍してくれるかもしれません。対応エリアは公式サイトをご覧ください。
LINE TAXIの対応エリアは次の31都府県。
LINE TAXI 対応エリア
東北:青森、岩手、宮城、福島
関東:茨城、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、栃木
北陸信越:富山、石川、長野
中部:福井、岐阜、静岡、愛知
近畿:滋賀、大阪、兵庫、和歌山
中国:岡山、広島
九州:福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、鹿児島
沖縄
※対象都道府県でも、利用できない都市がある。
主要都市はおさえられていますが、北海道や京都といった人気観光地がないなど、若干の歯抜け感があります。
ズバリこんな人にはこのアプリ!
全国をあちこち飛び回る、出張族や旅行好きは『全国タクシー』
日本最北端の宗谷岬からでも配車可能という対応エリアの広さは、タクシー配車アプリ随一! そのため、出張や旅行で全国各地へ行く機会が多い方にオススメです。
対象空港と対象エリア間の送迎を定額料金で利用できる「空港定額」の予約もできます。外出先で荷物が多い時には、非常に助かるサービスです。
たまにしかタクシーを利用しない人は『LINE TAXI』
普段はほとんどタクシーを利用しないという方には、『LINE TAXI』がオススメです。
このサービスは特別なアプリのインストールが不要。いつも使っているLINEの中から配車を依頼することができます。
LINE内で「その他」→「LINE apps」→「LINE TAXI」を選択すればOK。
配車を依頼するために、わざわざアプリをDLする必要はありません。今日は不測の事態でどうしてもタクシーに乗らなければ……。そんなときは、LINEからタクシーを呼べることを思い出してください。
配車するたびポイントが貯まる! お得感を重視するなら『タクシーチャンピオン』
「お得」という言葉に弱い方には『タクシーチャンピオン』がオススメ。このアプリは、配車するたびにポイントがもらえるというシステムになっています。
配車が成立すると10ポイントもらえ、貯まったポイントはiTunesギフトコードやdポイント、マイルなどと交換が可能。ポイントカードを貯めるのが好きな方は、気分が高まるのではないでしょうか。
このアプリは、ボタンをタップすると最寄りのタクシー会社へ電話が繋がる「荷電する」タイプのタクシー配車アプリ。位置を指定するだけでいい他のサービスと比べると少々手間がかかるという印象を受けますが、そこに抵抗がなければ一番お得なアプリと言えるでしょう。
※まだ開始したばかりのサービスのため、ポイントの交換受付がまだ始まっていません。アプリ内の説明によると2017年2~3月頃開始予定とのこと。
特別な日には気合を入れて高級なハイヤーを『Uber』
対応エリアが狭く、普通のタクシー配車アプリとしての利便性は低い『Uber』ですが、高級感を求めるなら断然オススメ。このサービスは通常のタクシーだけではなく、ちょっと贅沢にハイヤーを配車できるのが特徴です。
仕事で重役を送迎する場合や、ラグジュアリーなデートを楽しみたい時など、特別な日に使えるでしょう。
ちなみにハイヤーの料金は次のようになっています。
ハイヤーの利用料金
開始料金 \103
最低料金 \823
毎分 \67
プラスkm毎 \309
試しに六本木→東京で試算してみたところ「\3,012~\3,978」でした。通常のタクシーで概算すると1700~2000円程度なので、約2倍という結果に。少々値段は張りますが、特別感をたっぷり味わうことができるでしょう。
それぞれ特色を知り、タクシー配車を活用しよう!
タクシー配車アプリにはそれぞれ特色があります。料金の差はないので、支払い方法や配車方法などの違いに着目して選んでみてください。
それでもどうしてもどれにするか決めかねるという方は、とりあえず『全国タクシー』をダウンロードしておけば間違いありません!
賢く使って、便利に移動してくださいね。