女性同士の壮絶な争い。まさか男である僕が巻き込まれるとは思いもよりませんでした。
A「毎日8時間も寝てるって! アンタ絶対人生損してるよ!」
B「そんなの大きなお世話なんだけど!」
なぜ、こんなことになっちゃうんだろう……。
たまには奮発して、ホテルのラウンジで仕事をするという
「いちどやってみたかったシリーズ」を楽しんでいたら、隣りに座った女子大生くらいのふたりが、睡眠時間の長さをテーマにケンカをはじめちゃいました。
せっかくラウンジまできたのに、なんだかいつもの安いお店と何も変わらない……
そんな雰囲気です。
仕方ない……。
ガタッ
A「あ、ごめんなさい私たち、うるさかったですよね」
僕「いいですよ、席を移動しますから」
A「ああ……」
ちょっと嫌味っぽくなっちゃったかな、でもまあいいか……と
自分のやたら大きくて、これで現場行ったら干されるんじゃないかってくらいのノートPCを頑張ってカバンに詰め込みます。
A「ちょっと待って下さい」
僕「えっ?」
A「今の私たちの話、聞こえてましたよね」
B「ちょっとA、やめなって」
僕「はあ……睡眠時間どうこうという……」
A「あなたはどう思いますか? Bは1日8時間も寝ているそうですけど、長すぎますよね?」
僕「えっ」
A「起きている時間が短いということは、やれることがそれだけ減っちゃうから損だと私は思っていています。偉人の中には毎日数時間しか睡眠をとっていない、という人も存在します。これらのことをどうお考えですか? よろしければあなたの考えを聞きたいのです」
なんだこいつは……。
常日頃「女子大生から逆ナンされたい」と非現実的な妄想を抱く僕ですが、女性から声をかけられてこんなに面倒な気持ちになったのは初めてです。
しかし、僕は彼女らより10年近く長生きしていますからね。
ここで負けるわけにはいかない!
僕「人それぞれだと思います」
無難……ッ!
よし逃げろ!
【しかし回り込まれた!】
逃れたい相手が目の前に回り込んでくるって、すごい。
RPGの主人公の気持ちがちょっとわかる。
仕方ないので「人によって要する睡眠時間は違う」だとか「ショートスリーパーとロングスリーパーの違い」といったうろ覚え知識を一通り説明して、相手がひるんだスキに、再度逃げました。
※僕はいっぱい寝たい派。
赤ちゃん向けの睡眠導入アプリが大好きです!
和む環境音と優しい音楽が楽しめます。
おやすみなさい……8時間くらい……。