■初めてできた、大好きな友達
「幼稚園の娘は、もうすぐ年中さんになります。半年前にできたYちゃんというお友達のことが大好きで、家ではいつも『Yちゃんがね……』と。よっぽど好きなんだなぁ、とほほえましく感じていたんですけどね」
心から思える親友をみつけた様子の娘さん。友情を育んでいってほしいところですが……?
■ふりまわされ、登校拒否になった親友
「ある日、園の先生から電話で『実はYちゃん、○○ちゃん(うちの子)に毎回遊びに誘われるのがイヤなようで……』と教えてもらいました」
「どうやら娘は、室内でも外遊びでも(果てはトイレにまで)毎回Yちゃんを誘い、2人だけで遊びたがるのだそうです。席替えの時も『先生、私Yちゃんの隣にして』などとしつこかったよう。あげくの果てにはYちゃんに『ほかの子と遊んだら、もう遊んであげないから』などと脅すこともあったようで……」
「Yちゃんのお母さんから、『娘が園に行きたがらない』と先生に相談もあったようです。娘に直接聞いてみると『だって……、Yちゃんが好きだから』とのこと。Yちゃんにはしっかりとこれまでのことを謝り、『いきすぎた行動や言葉は、相手にとっては重荷になることもあるんだよ』と言い聞かせたつもりで、その後は他のお友達とも遊びはじめたと先生から聞き、一件落着したかにみえたんですが」
「Yちゃんのお母さんとはお会いした時に謝り、『お互い様ですから』と声がけしてもらったものの、よそよそしくなってしまいました……。避けられているというか、なんとも微妙な空気感。こうなっちゃ、しょうがないですよね」
Yちゃんのお母さんからすれば、娘が突然園に行きたがらなくなったことはショックだったのかもしれません。独占欲は人を傷つけるという可能性を、忘れたくないものですね。
(ライタープロフィール)
安田あゆみ/5年のOL生活を経て、WEBライターに。子育て中の一児のママ。好物は「マカロン」と「しば漬け」。万年ダイエッターなのに、ここ数年痩せた覚えなし。自転車でどこまでもいこうとする根性はあるけど、あきらめも人一倍早いのが短所。
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