「お客様の中にカメラマンはいらっしゃいますかー!」
わお! 出て行きたくない! そんな場面でのお話。
人生いろいろですね。
地元の同級生は、それぞれ異なる分野の企業に勤めています。
そのため、顔を合わせる時の会話でお互いが何をしているのか?
どんなことに苦労しているのか?
なんとなくは知っていますが、その仕事を経験しない限り、相手の苦労など永遠に分かりはしないのです。
ただし、それは理解しなくとも、何ら差支えないことでもある。
要は、相手の話を聞いてあげて、苦労をねぎらってあげることが大切なのです。
例外を除いては。
友人「大田、俺の披露宴きてくれるんだろ? ありがとな。
あ、カメラマン発注してないんだわ、俺。高かったからさ。でもお前がいるから安心だよな、撮影よろしく!」
アホかと。
披露宴の撮影ほどプレッシャーのかかるものはないよ。
基本どの撮影でもそうだけど、披露宴なんて絶対撮り直しきかないし、
だから式場カメラマンが存在するわけで。
その質はピンキリといえど、発注はしておけよ、そう言いたい。
まさか自分に丸投げしてくるとは思わなかった。
相談もなしにタダで撮ってもらえるという考え自体が面白くない。
俺は絶対に撮らん!
そう固く決意し、友人の披露宴当日を迎えた僕。
ただ、念のためカメラは持って行くことに。
【式場に入って】
ただ、やはり僕の考えは甘かったですね。
満員の会場にカメラマンがいないという光景は
取り返しがつかない何かが始まる、
そんな気がしました。
あいつ(新郎)マジでカメラマン発注してないのかよ。
まさか嫁に「友達にカメラマンいるから楽勝だぜ」とか話してるんか。
ここで撮らなかったら両家を敵に回すんか……いや僕何も悪くないんだけど。
しかし!
俺は撮らん! たまには豪華な食事を食べたいんだ!
お祝儀だって払ってる! ゲストなんだ……!
【結果】
・式場のポートレート
・ゲストの皆さん(各テーブルを回り集合写真)
・ケーキ入刀、お色直しによる入退場
・なんかお涙ちょうだいな場面
・二次会の様子
だいたいこれくらいを全力で撮影して帰宅しました。
悔しいからケーキとコーヒーだけは食べた。
友達になんらかの技術者がいたとしても、
彼らはそれで食いつないでいます。
くれぐれも……くれぐれも!
そこを忘れないようお願いします!!
※泣きながら。
※『ぐるなびウエディング』。
ウエディングカメラマンも、
しっかり受注することをオススメします!