いくつになっても恋をするのは心おどるもの。ただ、母親としての立場や責任を投げうって、自分の心の声に正直になりすぎるのはいかがなものでしょうか。今回はそんな義妹さんのことでお悩み中の、専業主婦Oさん（51歳、長男26歳・次男20歳）のお話です。■私の人生、まだまだこれから
「義妹は50代でバツイチ。子どもが2人います。半年前からパートナー探しをはじめ、婚活パーティーなどにいそしんでいるようです。それはいいんですが、先週になっていきなり『好きな人ができた。その人と一緒に海外で暮らす』といいだしたんです」
■子どもの養育放棄とも思える決断
「義妹の子どもは2人ともまだ高校生。しかも受験をひかえています。『高校に受かったらアパートに2人暮らしさせるし、受からなかったほうは寮のある専門学校をすすめているから大丈夫』なんて私たち夫婦に説明しにきたときにはびっくりしました……」
「義妹は蓄えがあるほうではありません。子どもたちの学費も奨学金でまかなうことを考えています。そこまで余裕のない状態で、経済的にも精神的にも子どもたちだけに負担をおわせて自分は海外移住。こんなこと、許せないと思いました」
「私たち夫婦の子どもはすでにみな成人しており、家には夫婦だけ。みようと思えば甥っこや姪っこたちの面倒をみることはできますが、夫は『これはあいつ（義妹）の問題だ。下手に関わらないほうがいい』と。でも子どもたちが不憫でなりません。相手の方はおそらくこうした状況を知らずに義妹を誘っているのだと思うんです」
「すべてをうちあけて義妹との海外移住をとりやめ、もしくは延期させるように話し合ったほうがいいですよね？ 昔っから義妹は異性関係であれこれあって呆れてましたし、手も口もだしませんでしたが、こればっかりは……」
義妹さんを「人生を自由に生きる奔放な女性」ととらえる人は少ないかもしれません。まずは未来ある子どもたちの意思を、優先的に尊重してあげたいものです。
（ライタープロフィール）
安田あゆみ／5年のOL生活を経て、WEBライターに。子育て中の一児のママ。好物は「マカロン」と「しば漬け」。万年ダイエッターなのに、ここ数年痩せた覚えなし。自転車でどこまでもいこうとする根性はあるけど、あきらめも人一倍早いのが短所。
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