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3/31 SMASH全試合徹底解析

いよいよ開催を目前に控えた3・31『SMASH.15』(後楽園ホール)。旗揚げ1周年記念大会でついに聖地・後楽園ホール初進出! 2年目もとどまることなくマット界を席巻していくであろうSMASHのプロデューサーを務めるTAJIRIに、『SMASH.15』の各試合の見どころを語ってもらった。


■[ワールドトライアウト]AKIRAvsジョン・カーター
「一年間やり続けてきた特殊な世界観の一部をまずはオープニングで」
【見どころ】
今回はジョン・カーターというカナダの選手がトライアウトに挑戦ということで、本人から送られてきた写真と試合動画を見て、なかなかいいなと思ったので呼んでみました。それで後から知ったのですが、この選手はWWEのファーム団体であるFCWにかつて在籍してたみたいなんですよ。それと、カナダではケニー・オメガとタイトルを賭けて闘ったことがあるようですね。

いままでトライアウトは見た目が怪しいとか、野暮ったい奴なんかが来てましたけど(笑)、今回は珍しく正統派、しかもイケメンということでちょっと期待していいのかなと。

あとはやっぱり旗揚げ戦からやってきた『ワールドトライアウト』を旗揚げ1周年記念、しかも後楽園ホールでやるということで、初めてSMASHを観に来るお客さんにもSMASHが一貫してやり続けてきた特殊な世界観の一部をまずはオープニングで見せられたらなと思っています。


■[アイスリボン提供試合]つくし&みなみ飛香&りほvsさくらえみ&真琴&宮城もち
「“宮城もち”、このリングネームがすごく気になります」
【見どころ】
このたびの東日本大震災を支援するために募金活動を大会会場で行なうのですが、なんと昨年11月のJCBホール大会以来となる『アイッシュ』が再結成され、ボクらに協力してくれることになりました。その流れでさくらえみと話し合って決まったのがこの6人タッグです。

つくしちゃん&りほちゃんは中学生、飛香ちゃんは高校生ということで3人ともまだ未成年なんですよね。どちらかと言うとアダルトなイメージがあるSMASHですが、そのリングに未成年のレスラーが上がるというのもこれもまた運命ですよね。提供試合と銘打ってますが、彼女らがSMASHのリングに上がることにはきっと何かしらの意味があるはずなので、そういう部分も探りつつボクもきちんと彼女たちの試合を観てみたいと思ってます。

あと、さくらえみには本当に感謝してもしきれないくらいですね。要所要所でこのような形で助けてもらっているので。それと、ちょっと気になったのが、宮城もち選手ですね。リングネームの「宮城もち」、このインパクトはすごいと思います。前は、「星ハム子」が気になっていたのですが、いまは「宮城もち」がボクのなかでナンバーワンですね(笑)。

とにかくアイスリボンの選手たちは自己プロデュースがよくできていて、そして明るいんですよ。昨年の『ハプニングEve’』に出てもらったときも、そのことでボクらのなかでも話題になってたくらいなんですよね。なにかこうリングから明るいオーラが発散されているというか。だから、このタイミングでこのような試合を組んでくれてすごく良かったと思ってます。


■木藤裕次&児玉ユースケvsウルティモ・ドラゴン&TAKAみちのく
「ビッグネームである二人にしっかりと爪痕を残せ」
【見どころ】
木藤&児玉にとってはビッグネームである二人との対戦ということで、ここはしっかりと爪痕を残してですね、若者らしさをぶつけろと。児玉は去年TAKAさんとシングルで闘ってますが、ウルティモさんとは初めてということで、木藤についてもそうですが試合が終わった後にウルティモさんやTAKAさんから「あの若い選手、なかなかやるね」って言ってもらえるような展開に持ち込んで欲しいですね。

あとは、ボク自身、ウルティモさんに憧れてプロレスラーになったわけですから、あれから20年、そしてSMASH旗揚げ1周年で憧れの人に出てもらえるということは、まさに人生の巡り合わせであると実感してます。しかも、ボクが20年前にあの人の試合を見て衝撃を受けたのが後楽園ホールですから。だから、このタイミングでウルティモさんに出ていただくというのもまた運命だったんでしょうね。


■大森隆男vsサー・ロビン
「のらりくらり戦法のロビンに大森さんは苦戦するのでは?」
【見どころ】
スターバックと頻繁にメールをやり取りしていた時期に、「ヨーロッパにいるレスラーでいいのがいたら教えて」ってメールを送ったら、いくつかあった名前のなかにサー・ロビンも入ってたんですよ。なんでもベルギーでは3本の指に入る実力者のようです。アメリカのオールドレスラーでゴージャス・ジョージという名選手がいたんですけど、見た目はかなり似てますね。それでいて、“地獄の詐欺ダヌキ”と呼ばれるだけあって胡散臭さもあるという(笑)。

こういうのらりくらり戦法の相手に大森さんは苦戦するんじゃないかなという気がしますね。大森さんは一直線ですごく真面目な方なので、騙されやすいというか(笑)。ただし、コバックが連れてくる“地獄の使徒”のひとりということで調子に乗らせるわけにもいかないんですよね。だから、SMASHの一員となった大森さんにここはしっかりとロビンを叩き潰してもらいたいなと思っています。


■矢郷良明vsスターバック
「捨て身になった矢郷さんはすごく恐ろしい」
【見どころ】
トミー・ドリーマーの代わりになるようなインパクトのある選手を国内外問わず当たってみたんですが、あまりに急な話だったものでなかなか決まらずに「どうしようかな……」と思っていたところに、矢郷さんからああいう声明文が届いてですね。しかも今回の矢郷さんはいつもとテンションが違っているんですよ。ボクもそうですし、AKIRAさん、大森さんもそうだったんですけど、なんでスターバックと当たる選手は人生をかけてしまうんですかね。矢郷さんもいろんなものをかけてスターバックとの闘いに臨むと思うんですよ。

ということで矢郷さんから声明文が届いてからすぐに、SMASHの撮影班が矢郷さんの地元である富山に飛んだんですよ。そして矢郷さんが主宰しているTIGER-PIT GYMにも潜入しまして、映像で公開されるということでこれはぜひ当日の試合前VTRで流れると思いますので楽しみにしていてください。

それにしても、この二人の対戦が旗揚げ1周年でマッチメイクされるなんて、旗揚げ戦のときには想像もつかなかったですよね。だから、さっきボクはドリーマーの代わりになるようなインパクトのある選手は見当たらなかったと言いましたけど、間違ってましたね。ここ最近の矢郷さんの行動、そしてこれほど存在そのものにインパクトがあるレスラーはそうそういませんよ。そして、ある意味で捨て身になった矢郷さんっていうのはすごく恐ろしいと思うんですよ。そんな矢郷さんにスターバックがどう対処するのか。これはちょっと楽しみですね(笑)。


■FUNAKIvs華名
「華名はFUNAKIさんの“鋭利なアメプロ”で世界を思い知るはず」
【見どころ】
FUNAKIさんがやたらと華名のおっぱいに食いつきましてですね(笑)。その一方で、華名はFUNAKIさんのことを「どう見たって弱そうやん」とこき下ろしたことで面白い展開になってきたんですが、あえて華名に助言するとするならば、FUNAKIさんをなめるととんでもない目に遭うぞと。華名はFUNAKIさんの本当の怖さを知らないと思うんですよね。

会見の映像を見てもらったらわかると思うんですが、FUNAKIさんは常に自分のペースを崩さない、まさに“ぬかに釘”のような人なんですよ。その一方で、FUNAKIさんにはあらゆるプロレスのエッセンスを取り込んで完成された“鋭利なアメプロ”という武器があるんですよね。これをFUNAKIさんに出されてしまったら、華名は完封されてしまうんじゃないかなというような気がします。

華名は自分のことを“世界の華名ちゃん”って言ってるみたいですけど、世界というのはどれほど奥深く、底が見えないものかをFUNAKIさんとの試合で思い知ることになるでしょう。


■[ハードコアマッチ]サブゥー&朱里&TAJIRIvsマイケル・コバック&リン“ビッチ”バイロン&ガブリエル・アントニック
「コバックが鬼畜であるならば、サブゥーはいい意味で狂人ですよ」
【見どころ】
コバックが「朱里を有刺鉄線地獄に叩き込んでやる!」と予告してきたら、逆に朱里ちゃんは「私がやってやる!」と自ら有刺鉄線ボードを作ってしまったんですよね。まあ、コバックからすれば「逆に持って行く手間が省けたな」くらいに思ってるかもしれないですけど、何か思いつめたときの朱里ちゃんは本当に怖いですよ。

有刺鉄線ボードも、最初に朱里ちゃんから「有刺鉄線は東急ハンズに売ってるんですかね?」っていう電話があって、それでボクは「たぶん売ってるんじゃない」と答えたんですよ。そしてボクがSMASHのオフィスに戻ったら、隣の部屋からガッチャン、ガッチャンっていう音がしたんですよね。それで何が起きたのかと思ってのぞきに行ったら、まるでワラ人形に釘を打ち込むような感じで、朱里ちゃんがボードに有刺鉄線をホッチキスでとめてたんですよ。朱里ちゃんはSMASHでグッズ販売部長をやっているので、ぜひとも有刺鉄線ボードにコバックを貼りつけて、売店に陳列して300円で売っていただきたいなと(笑)。

あと、コバックの手によってビッチ化されてしまったリンなんですが、こればっかりはコバックが無理矢理そうしたのか、はたまたリン自ら進んでのことなのか、大会当日に出てくるまではわからないんですよね。ただ、もうここまできたら関係ないですよ。ボクも有刺鉄線ボードに叩き込まれるのは嫌だから、たとえリンであろうと敵になったら躊躇はしないつもりです。

それとサブゥーですね。彼とは5年くらい前にアメリカで会ったのが最後になるのかな。サブゥーはとても誇り高き男で、FUNAKIさんとはまた違った形で己を貫き通す人でもあるんですよ。あとは、睨まれたら震え上がってしまうような鋭い目つきが、なんとも言えないくらいかっこいいですよね。

今回はトミー・ドリーマーが協力してくれてサブゥーに連絡を取ってもらったんですけど、サブゥーから「その昔、俺の叔父であるザ・シークがヘルプしてFMWをビッグカンパニーにしてやったように、俺がTAJIRIをヘルプしてSMASHをビッグカンパニーにしてやる」っていうメッセージがメールでいきなり送られてきたんですよね。すごくありがたい言葉ですよ。まあ、コバックが鬼畜であるならば、サブゥーはいい意味で狂人ですよ。鬼畜vs狂人、この絡みもまた楽しみですね。

さらに、コバックが連れて来る“地獄の使徒”のアントニックなんですが、このまえのサイボニック・マシーンのような醜い奴かと思ったら意外にも二枚目俳優みたいなルックスの選手だったんですよね。だけど、意外とそういう見た目がいい奴は、関わってみるととんでもない男だったりするんで警戒が必要ですね。聞いたところによると長身にも関わらず、シューティングスタープレスを必殺技にしてる選手みたいなので。
もうひとつ、コバックが大会当日にリンの調教動画を公開すると予告しているんですが、はたして本当にそんなものが存在するのか。これも気になるところです。


■KUSHIDAvs大原はじめ
「この二人がリングで交わるのもこれが最後になってしまうのでは」
【見どころ】
KUSHIDAはこの試合を最後にSMASHを旅立って4月からは新日本プロレスに移籍するわけですが、おそらくこの二人がリングで交わるのもこれが最後になってしまうんじゃないかな。それは逆に何を意味するのかと言うと、KUSHIDAも大原も「最後だったら何をやってもいい」って思ってるでしょうから、すごくバイオレンスな闘いになるような気がしますね。

あと、KUSHIDAは大原に勝ったら、その場でボクともう1試合やってくれとアピールしてるんですよね。それはKUSHIDAからすれば本当に素直な気持ちなんでしょうけど、大原からすれば「何を言ってやがるんだ、この野郎!」と、言葉には出さないですけど、はらわたが煮えくり返ってるはずですよ。こういう感じで、KUSHIDAのナチュラルな言動に対して大原がそれを気に食わないとすることがリング外でも多かったんですよ。二人はそもそもの考え方が違うので、絶対に仲良くはなれない関係ですよね。

それと、今年1月の『SMASH.13』で、タッグマッチだったんですけど大原はKUSHIDAからピンフォールを奪っているんですよね。内容的にも普通に勝っちゃってるんですよ。サムライTVのテレビ中継を見たら解説の小佐野さんも「大原は当たり前のように勝ちましたね」って言ってたんですけど、FCFに移ってからの大原はプロの目から見てもすごく完成されつつあるレスラーに成長してるんですよね。レスラーとして、KUSHIDAはまだ少年のままなんだけど、大原は大人になったような気がします。ここが大きな違いかもしれませんね。

だけど、KUSHIDAも技術的にはすごく進化してるんですよ。棚橋(弘至)選手じゃないけど、光の速さよりも速いんじゃないかっていうくらいKUSHIDAは進化してますね。そう考えると、試合予想としてはイーブンになるのかな。実力伯仲の勝負になるんじゃないでしょうか。

あともうひとつ、新日本の菅林(直樹)社長のご好意によって、なんと現IWGPヘビー級王者である棚橋選手がKUSHIDAを新日本に出迎えにやって来てくれるということで、、これはもう本当にありがたいことですね。新日本のエースがわざわざ来てくれるということで、SMASHとしては最高のおもてなしで礼を尽くしたいと思います。みなさんもどうぞお楽しみにしてください。


■「SMASHはプロレスを通して、プロレスラーとしての生き様を見せてきた」

今回残念ながらトミー・ドリーマーが参戦できなくなってしまったわけですが、トミーから旗揚げ1周年を祝うプレゼントをもらったんですよ。そのひとつがサブゥーの参戦、そしてもうひとつが、SMASHにとって待望のチャンピオンベルトをトミーはボクらに贈ってくれたんですよ。しかも、SMASHチャンピオン、SMASHディーバチャンピオン、男子と女子にそれぞれ一本ずつですね。このベルトは『SMASH.15』のオープニングでお披露目させていただきますので、ぜひ開始時間の18時半に遅れないように来ていただければと思います。

そして、このチャンピオンの決め方についてなんですが、これもトミーから指示をいただいているのでボクが代わりに発表させていただきます。これもSMASHの今後に大きく関わる発表となるので、ぜひお聞き逃しのないように!

まあ、去年の3月に旗揚げして、本当にあっという間の一年でしたね。この一年間でボクたちは、いままで誰もやってこなかったようなことをいっぱいやってきたと思うんですよ。ボクらはもともと知名度があるわけでもないじゃないですか。それでもプロレスを通して、プロレスラーとしての生き様を見せてきた。もともとそういうことをやりたくてSMASHというのがスタートしているわけだし。だから、超有名選手であろうと、無名選手であろうと、生き様の価値に差はないということだったんじゃないかなって思うんですよね。
そんなわけで、いつもボクが言ってることなんですけど、どんな状況でも“自然体”で。だけど、とてつもなく忘れられない一夜となることは間違いないので、3月31日、プロレスを愛する人たちはぜひ後楽園ホールに集まってください(ニヤリ)。


3・31『SMASH.15』チケット情報はこちら> http://smash-shop.com/
■3・31『SMASH.15』(後楽園ホール)開場17:30 開始18:30
【全対戦カード】
[メインイベント]
KUSHIDA
vs
大原はじめ


サブゥー&朱里&TAJIRI
vs
マイケル・コバック&リン“ビッチ”バイロン&ガブリエル・アントニック


FUNAKI
vs
華名


矢郷良明
vs
スターバック


大森隆男
vs
サー・ロビン


木藤裕次&児玉ユースケ
vs
ウルティモ・ドラゴン&TAKAみちのく


[アイスリボン提供試合]
つくし&みなみ飛香&りほ
vs
さくらえみ&真琴&宮城もち


[ワールドトライアウトマッチ]
AKIRA
vs
ジョン・カーター


※試合順は後日発表

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