「新年に家族で話し合いこと」 「患者さんの意志を尊重する」
新年が始まり(を迎え)、元気(健康)なうちに家族みんなで考えておきたいことがあります。
老後、とくに終末期の医療についての本人の希望と家族との方針をよく話し合ってみんなで決めておくことが良いでしょう。
患者さん【ご自身】の意志として
① 終末期の療養の場について・・・自宅/○○○病院/○○○老人ホーム/その他 を希望する。
② 終末期になった時に受けたい医療
・ 心臓マッサージなどの心肺蘇生は(して欲しい/して欲しくない)。
・ 延命のための人工呼吸器は(つけて欲しい/つけて欲しくない)。
・ 胃ろうや鼻チューブによる栄養補給は(して欲しい/して欲しくない)。
③ 食事を口から摂れなくなったとき・・・
・ 胃ろうや鼻チューブによる栄養補給は(して欲しい/して欲しくない)。
④ 痛みや苦痛を取る緩和療法
・ 消炎鎮痛剤・麻薬・鎮静剤は(積極的に使用してほしい/使用を控えてほしい)。
・ 緩和療法が不十分で効果が出ない場合は
(鎮静剤の投与で意識を失わせてほしい/このために死期が早まったとしても止むをえない
/意識を保ちたいので我慢する)。
⑤ 延命治療の中止を望む場合
・ 余命(1か月/2か月/3か月/4か月/5か月/6か月)以下と診断された場合は、すべての積極的
治療、延命治療を拒否する。
・ いわゆる植物状態が(1か月以上/3か月以上/6か月以上)続いた場合は、人工呼吸器や栄養
チューブなどを外し、自然経過に任せる。
⑥ 認知症について
・ 認知症等になり、自分で希望する医療が判断できなくなったときに、その直前の意識清明な時に指示
した内容に(従って欲しい/従わず家族や代理人に相談してほしい)。
・自分で希望する医療が判断出来なくなったとき、主治医に相談すべき人を(○○○○氏に指定する/
指定しない)。
これは、網野晧之先生著の「満足死宣言」・日本尊厳死協会案を参考にしましたが、私たちも(これから終末医療機関を開設するうえで、)とても患者さんの意志は大切にします。
そして家族や代理人との方の意志の疎通は重要な手段です。これらは、希望として伺うのではなく、きちっと書面に残しておいてほしい。
医学は日々進歩し、救命医療も終末医療も発展してきました。医学を(私たちの生活に)活かすのも、幸せになるのも私たち次第だと思います。人生の選択(道)も患者さんが決める時代は来ています。
日々、生死と向き合っていらした先生だからこそ、その重要さをご存知なのでしょう。
普段考えないテーマなので、このブログが良いきっかけとなりました。
ありがとうございました。
とても大事な事ですが、中々言い出しにくい話しですよね…。でも、後で後悔しない方が良いですね。