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会津戦争を歩く。その二

お待たせいたしましたっ(?)

先日の続き、「会津戦争を歩く。そのニ」をお送りいたします☆




慶応四年八月二一日。


薩摩・長州・土佐を中心とする新政府軍(西軍)およそ3000人の大軍と、旧幕府軍(東軍)およそ800人による母成峠の戦いが始まりました。


兵数はもちろん、開戦前の状況からもことごとく劣勢な幕軍でしたが、好戦を見せる地点もありました。大鳥圭介率いる伝習隊と新選組らが布陣する、母成峠本道から外れた山中にある勝岩周辺です。


しかし、戦いを続ける彼らをよそに、山頂を守っていた兵は砲撃を受け逃走。しかも、追撃を防ぐべく放った火は、敵兵の道を塞ぐと同時に伝習隊と新選組の退路も断つことになります。


かくして、二一日の朝始まったこの戦いは、この日の夕方には終結。退路を断たれた東軍の兵たちは散り散りに山中へ逃げ込みました。



母成峠を攻め落とした西軍は、会津の中心鶴ヶ城を目指して進軍します。


次に彼らを待ち受ける城は、猪苗代城(亀ヶ城)。しかし、母成峠陥落を知った猪苗代城の守備兵は、戦う前に城に火を放ち逃亡。足止めを食らうことなく進軍は続きます。



ちなみに、母成峠の戦いの四日前、十七日に、山口二郎(斎藤一)率いる新選組は会津藩の命を受けてこの猪苗代城へ出陣したという記録が残っています。


そしてこの頃、土方歳三は福良という、猪苗代や会津より遥か南にある村にいたことになっています。母成峠の麓までの距離はおよそ30キロ。母成峠の戦いに間に合わない土方は、峠から10キロほど手前の木地小屋の胸壁で防戦しましたが、こちらも敗走したとされています。




と、かなりざっくりですが、猪苗代方面の新選組を中心とした戦況は斯様な感じ…


というわけで、猪苗代城と母成峠に行ってまいりました!




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まずは猪苗代城(亀ヶ城)。

城址公園となっていて思いのほか広かったです!


先述のように戊辰戦争で焼失した猪苗代城ですが、復元された楼閣や櫓はなく、限られた石垣や土塁や廓跡が静かに当時を偲ばせるかのよう… 

建て替え整備され今の世に聳えるお城らしいお城も素敵ですが、こういう城址はまた違う重みが感じられて鳥肌が立ちます。




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敷地内にはアリーナや学習施設やホールもあって…いつかここで歌えたらいいな、なんて思ったりもしました(。-_-。)



さて、始発電車で来たものの次の地へのバスの時間があっという間に迫り、城址公園を隅から隅まで見尽くすことはできませんでしたが退散っ


いよいよ母成峠へ!


峠と言うからには、なかなかに険しい道のりなのだろうと。事前に調べてみた時も、最寄りのバス停から徒歩90分とありました…そしてバスは一日に4〜5本。けれど、どうしても行きたかった所でした。


初めて母成峠の名を知った時から、なぜかその響きが耳に残り胸にささったままだったから。


今回の史蹟巡りで最も険しい道程がここ…の予定でした。蓋を開けてみたら、先日の松平家墓所の方が険しかった気もしますが(笑)



猪苗代城址公園の近くのバス停からバスに乗り、最寄りの「中丿沢温泉」へ。


その途中で、通過しました!まさかの、木地小屋!!




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新選組たちが母成峠で戦っていた時に土方さんが守っていたであろうと言われる木地小屋です。名前こそ知ってはいましたが、今回乗るバスの停留所にそれがあるとは思っていなかったので、「次は〜木地小屋〜」で飛び上がらんばかりに反応して写真におさめました(笑)


残念ながら誰も降りず乗らず。私もここで降りてしまったら母成峠まで行って帰るバスがなくなるので泣く泣く素通り…景色だけは目に焼き付けて。



そして、中丿沢温泉に到着。ここからは徒歩です。小さな温泉街。舗装された道で、車もそれなりに行き交ってはいますが…どこで道がなくなるか人通りがなくなるかわからないなか、これから90分歩いて登るのかと思うと少し不安。


帰りのバスの時間を確認し、色々な意味で少しでも危ないと思ったら引き返そうと肝に銘じて、いざ。


誰とも会話せず音楽も聴かずに進む道のりは果てしなく感じました。が、結果、45分で着きました。




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山頂少し手前の開けた所に、大きな石碑。見渡す限りの緑と空…あまりにも静かな時間が流れていて、この周辺で激しい戦いが繰り広げていたのかと俄かには実感できないほどです。




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この先は車道は行き止まりで、裏手に石段がありましたが、この雰囲気… 。




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意を決して上ってみたのですが、生い茂っていてとても上りきれる様子ではありませんでした。



時間にはまだ余裕がありますが深呼吸して折り返し、来る時は素通りしてきた脇道に入ります。




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小さなトンネルをくぐり抜けて出会ったのは、木々の中にぽっかり空いた、時が止まったかのような空間でした。


戦の説明板と、歌碑と慰霊碑と、そして、埋葬地。


息が出来なくなりました。


実は、恥ずかしながら私はこの場所の存在を知りませんでした。史蹟らしい史蹟は先ほどの山頂近くの石碑だけだと思っていて… 


思いがけない出会いと、先ほどの戦場であったという実感の無さが嘘のように、例えようのない衝撃が身体を駆け巡って涙が溢れて止まらなくなりました。


今思い出しても鳥肌が止まらないです。


そのままずっと立ち尽くしてしまいそうな身体を必死に動かして手を合わせ、何枚か写真を失礼し…



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できることならずっと手を合わせていたいくらいでしたが、同時にあまり長居してはいけないような気もして、

ありがとうと、また来るまでのお別れをきっちりして、前の日に出会ったおじいちゃんから教わった「縁切り」をして、振り返らず本道に戻りました。



本当は、更に奥へと行くと「戊辰の道」というハイキングコースがあるようでとても気になったのですが、そちらは本格的な山道になりそうだったので今回は回避。

もともと、新選組の布陣した勝岩付近なども単身軽装ではとても心もとないということで予定から外していたので、またの機会にしっかり準備して巡りたいと思います。



帰り道は、足元はくたくたでしたが気持ちはとても軽く、来てよかったと心から思いました。しかし最後まで油断してはいかんと気を引き締めつつ歩いていると、ぽつりぽつりと雨が…


話は遡りまして、夕方頃の母成峠陥落の後、その日の夜半から雨が降り始めたそうで…敗走し散り散りになった東軍は、雨のなか活路を求めたようです。


これも何かの因果かと、激しくなることはなく日傘でも凌げるほどの優しい雨粒に愛おしさを感じた昼下がりでした。




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ということで、本日はここまで!

明日、明後日はライブなので、続きはその次の日にお届けいたします。



明日は野外イベントがあり、明後日は台風接近と、天気の心配が尽きませぬが、

無理なさらぬ程度に参戦いただけますと幸いにございます!



8月28日(日)昼

津田沼モリシア 野外ステージ

開演15:00

観覧無料

雨天中止(雨天時はBelle Amieで開催)

出演

雨宮沙耶、久城ほゆき、MayuRi、フルーツリング、はづきちーきゃんでぃーぬ、鈴音ひとみ

出演15:20~15:40♪



8月28日(日)夜

津田沼Belle Amie

開場18:00開演18:30

前売¥2500当日¥3000

出演

フルーツリング、MayuRi、雨宮沙耶、久城ほゆき、べるあみ、鈴音ひとみ、はづきちーきゃんでぃーぬ

出演19:30~19:50♪




8月29日(月)

SHIBUYA DESEO PRESENTS 『デセオソロ劇場Vol.3』

渋谷DESEO

開場17:45開演18:00

前売¥1,400当日¥1,900

早割 ¥1,000(開場から開演までに入場された方)

(各D代別¥600)

【出演】久城ほゆき/松本涼/もりしょうこ(PLC)/湯山叶菜/柚本愛美/利根さやな/みのりほのか/長月翠/星野音羽/フィノリアファクトリー様/細川祐実子/りんごちゃんていいます!/野田琴音

出演時間20:45〜21:00♪

終演後物販




久城ほゆき生誕ワンマンライブ2016開催決定!!

2017年1月28日(土) 夜

恵比寿aim

予定を空けて詳細を待たれたし!

コメント (1件)

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  1. その二更新、ありがとうございます。
    明日明後日、熱いライブで悪天候を吹き飛ばしませう\(^o^)/


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久城ほゆき(くじょうほゆき)

久城ほゆき(くじょうほゆき)
生年月日:平成3年12月27日
出身地:下総国

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