BE STILL（一時停止）
『一時停止を怠(おこた)らない様に…
それは冷静さと
ゆとりをもった者へと変貌させる』
焦っていては上手くは行かない。
逸る気持が逆に、
招かなくてもいい問題を招いてしまう。
忙しくしていればいいのではなく、
忙しさの中にあっても
ゆとりを持つことを忘れないことだ。
｢忙しい｣とは心を亡くすと書く様に、
心を亡くして生きること程、
虚しく切ないことはない。
夏目漱石にしても、
また、鴨長明にしても、
更に、宮本武蔵でさえ、
自然と向き合って
静まる時を大切にしていた。
晩年の漱石は｢則天去私｣、
すなわち、小さな私にとらわれず、
身を天地自然にゆだねて生きて行く
という心境に目覚めた。
人は如何しても狭苦しく、
安っぽい浮世の生き方に影響を受け、
また、自分がいる環境に慣れて、
マンネリズムに浸ってしまうのである。
一歩踏み出す行動がなければ、
何も起りはしない。
一度切りの人生を
無駄に生きることはない。
｢生きる｣ことは冒険であり、
冒険することは
挑戦することでもある。
己の殻(から)を破って
ブレークスルーするには、
既成概念(きせいがいねん)を破って、
新たな発想をもって
進んで行くことである。
魂のロッカーは
忙しさの中で山に退き、
ひとりになって自然と向き合いながら、
大いなる方との親睦を深めたのである。
THE BIBLEには、
「静まって
わたしがあなたを愛して止まない
存在であることを知るといい…」
とある。
悔しさや辛さ…、嫉妬や妬み…は
世に蔓延(まんえん)している。
物や事に異常な価値を置く余り、
心が貧しくなっていることに
気付けないでいる。
JESUSは、
「心の貧しい者は幸いである。
大いなる方のいのちは
その人のものだから…」
と語っている。
忙しさの中で一寸、
一時停止をするといい。
鳥の囀(さえず)りや虫の音、
また、川のせせらぎに
耳を傾けるといい。
あなたは必ずひとりではなく、
見えない大いなる存在に
包まれていることに気付くに違いない。
今日という日があなたにとって、
一時停止が出来る日となります様に…
『｢動｣だけだと疲れ果ててしまう…
たまには｢静｣を楽しむことだ』
アーサー・ホーランド
2016.8.4
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