ギラヴァンツ北九州広報オフィシャルブログ

【試合総括】三浦 泰年監督

この厳しい状況の中で選手は93分間しっかりよく戦ってくれたと思います。前半の入りが悪く、前半に起きた事に対しての対応力というのは、いろいろな事が加味されて、１週間に起きた事であったり、彼らの集中力と粘り強さと判断を奪ってしまったのかなと思います。さらに13時キックオフのこの暑さ、気候と、立ち上がり足を取られるこの独特なケーズデンキスタジアムの芝、この芝生には数多くのチームがやはり前半の立ち上がり苦しんでいたのを知っていたので、そういう所も苦としないボール回しが出来ればなという風に思っていたんですけど、そこに少しプラスアルファ何かをやろうとし過ぎてのミスであったり、プラス、レフェリーとの相性、彼らの笛が、ジャッジの基準が我々と合わず、我々に運をもたらしてくれるものではなかったなと、こういう理由の中でやはり逆に展開は水戸さんを楽にする形になっていたと思う。ただ、このたくさんの条件があるからと言って負けが、敗戦が許されるわけではなく、それがやはり理由ではなく、我々の入りが悪くてもしっかり対応して、１－１の状況の中、前半賢くサッカーが出来れば、展開が変わったという考えもありますけど、そうであっても今日の内容を考えると水戸さんを褒めるしかないのかなと、水戸さんのゲームであったんじゃないかと。プランもそうですし戦術的なものもそうですし、２点余裕がある中での選手交代もそうですし、自分たちがうまく前半を戦えたとしても、後半に来る水戸さんの今シーズンの粘り強さというものに対して我々が戦い切れたかというと難しかった可能性はあるんじゃないかと。
ゲームをやっている中でやはり経験のある選手、鈴木隆行のボールのもらい方、または自分たちに有利になるファウルのもらい方、またそこが明らかにファウルではなく、彼のうまさでもらえるファウル、こういう所はやはり見習っていかなければいけないし、または市川であったり、サブの吉原であったり、そういう選手がしっかり監督のコンセプトを理解した中で若い選手を伸ばし、手本になって行くというように感じました。もう今日の水戸さんを褒める、称えるしかない、そういう試合だったんじゃないかと思います。
ただそういう中でそういう経験、しっかりした経験のある選手、しっかりした基準の中で戦うことに対して、後半立て直して戦術的にしっかり追加点を取られない中での攻撃、ぺナへ侵入して、最後のシュートは打てなかった、またはシュートの瞬間がファウルになる。または相手のマークで止められる、色んな状況がありましたが、後半は動揺した前半を立て直すべき戦術をしっかり実行した中でチャンスをうかがう事は出来たのかなと。ゴールにはつながらなかったですけど、彼らは戦術的に集団的にコレクティブにサッカーを後半はしてくれたと思います。ここで経験したことを残り試合に繋げていきたいですし、よりいいサッカーが出来るそういう材料として試合を受け止めて次の準備をしっかりしていきたいなと思います。


【以下、質疑応答】
Ｑ：クラブライセンス制度が発表されて直後の試合ということで、モチベーションの持って行き方をまた作っていかなといけないと思いますが、今回どのようにして試合に臨んだのか？

Ａ：北九州が来季J1のクラブライセンスでないという事によって彼らがプレーを止めるわけではないわけですから、そういう意味では好きなサッカーをやって、サッカー選手として、人を喜ばせる。エンターテイナーとしてモチベーションという言葉はいらないんじゃないかと。これからも当然大きなモチベーションをもって彼らは努力していくのではないかと思う。そういう中で彼らの力で昇格、プレーオフ圏内をリアルな数字に持ってきた。そういう選手にとってはこれは大きなショックでもあったと思いますし、私としては彼らに申し訳ない気持ちでいっぱいです。ただそういう事が起きれば起きるほど、ここで力を発揮すると、その力が大きく評価され、逆に大きなも事なるという事も彼らに伝えましたし、起きたことは逃げる事の出来ないギラヴァンツ北九州にとっての、私と選手にとってもこれは事実であって、我々には変えられないものであるという事。そういう中でしっかり追及した、目指してきたサッカーをやり続ける。そういう話を選手として、しっかりとした準備をしていた訳ですけど、準備を怠ったわけではないですから、この試合のすべてを悲観するものではないと思うし、そういう準備を終えての試合であったと考えると、次に繋がって行くと思います。もう一週間経てば、この悔しかった現実、事実というのも少しは薄れてくれると思いますので、言い訳をせずに我々はこれからも勇敢に戦っていきたいと思っています。