【第32節 熊本戦 記者会見コメント】三浦 泰年監督
【第32節 熊本戦 記者会見コメント】
三浦 泰年監督
ダービーというのは今後の試合を進めていくに当たって非常に大事な試合になってくる。今日はそういうダービーであったり、アウェイでいいサッカーして勝利し戻ってきて子供たちも今日の花火をいい形で見たがっていた。そういう中で非常に目に見えないプレッシャーが生まれがちな試合でしたが、選手はしっかり立ち上がりを迎えてアグレッシブに勇敢に前半であれば池元の得点が生まれる35分まで、後半はアディショナルタイムを入れ終始自分達のペースでサッカーが出来たと思います。
前半の点を取った後の折り返し方の部分ではアプローチとラインが低く見えました。ただそういう中でも何本かあったセットプレーをしっかり集中して凌いでいたので非常に良い試合ができたと思います。相手のリズムを出させない事と同時に我々のリズムとテンポを出していく、そういう事ができましたし、最後の池元がもらったファール、あの時間帯まであのスプリントとあのゴールに向かう姿勢は素晴らしかったのですが、あのファールはやはりサッカーの魅力を破滅させるタイミングだったと思いましたし、あのあとキーパーと１対１になる池元が私自身も見て見たかったし、見に来た少年たち、またはサポーターがそのシーンを見てきっとより今日の試合を感動して帰る事ができたと思うと、ああいう形で防がれた事は非常に残念です。
ただ熊本もアウェイに来て、暑くやりづらい雰囲気の中で最後まで自分自身がまわりから醜いと言われても止めようとした姿勢というのは否定する事はできないし、彼を責める事も熊本の人間はできないと思います。ダービーらしさといいますが、我々としてはダービーらしい試合ができたと思います。
【以下、質疑応答】
Ｑ：ここに来て池元選手のゴールが増えてきていますが、監督から見てどういう所が良くなっていると思いますか？
Ａ：もちろん池元だけの問題ではなく、今日は点を取りませんでしたが、まわりを走る常盤であったり端戸であったり、そして点を入れた選手だけが評価される部分がありますけど、その後ろにいるミッドフィールダー、今日であれば、新井、祐志、慎吾、交代で入ってきた竹内、もちろん最終ラインからキーパーそういう選手との信頼関係がこういう池元のこのタイミングでの得点に繋がっていると思いますし、逆に点だけが評価されますが、彼が点を取れなくて苦しんでいる時期でも彼はしっかりとした姿勢でサッカーに向き合ってましたし、言い訳をしないでプレーしてきた。それがここに来てチームとしてかみ合う、または流れが我々にきている。そういう中での彼の、または端戸の得点が生まれてきていると思います。
Ｑ：先程ここにきてスタートを切ったとおっしゃっていましたがその意味は？
Ａ：今日の試合ではなく、数試合前くらいにやっとスタートを切ったなという風に私は思っていましたから、まだこれはリーグにとってはどちらかというと終盤に差し掛かっているイメージがありますが、私にとっては目指す、追求するサッカーと結果、そして彼の成長が少しマッチしてきたそういう風になってきた事を考えるとこれはスタートからまた数メートル、数十メートルの段階なのかなと思っています。キャンプから積み重ねてきた事がやっとここに来て、例えばチャンスの形の数や繋ぎの精度であったり、それを生み出す守備であったり、そして彼らの持つメンタルという物が少しかみ合い出した。それがここ数試合で起きていることだと考えるとスタートいう表現だと思いました。今日の試合ではなくこの夏場を迎えてがスタートといっていいのではないかと思います。
Ｑ：リーグ戦は２週間空いて天皇杯を挟み残り１０試合にかける意気込みをお願いします。
Ａ：もちろん今言ったようにスタートを切ったばかりだと思いますので我々にとって非常に大事な１０試合だと思います。９月の目標というものを選手としっかり目標を確認して、７月から具体的に選手と共に月の目標を設定してやっていく中で、この９月というのは６試合で天皇杯が入る訳ですから、天皇杯を含めてどう戦っていくかの話をしてあります。もちろんリーグ１０試合ですが、天皇杯を含めて我々にとって非常に大事な試合。この天皇杯も我々の目標の１つに成長というのがあります。その成長というのは選手個人の成長はもちろんですが、チームの成長です。それをしっかりと町田さんと戦うモチベーションはあると思います。しっかり戦って勝利する事によってＪ１チームと戦う可能性が出てくる。それによってまた選手がＪ１のスピード感であったり、またはＪ１を感じ取る事ができる。それは選手にとってもチームにとっても大事な成長に繋がると思っています。１０試合戦う上でこの天皇杯をしっかり自分達が戦って、またはこの１０試合をしっかりとした準備をして１試合１試合戦っていければと思っています。私はあまり１０試合後の事は考えません。まずは目の前の試合、それは天皇杯、次というように１試合１試合選手と共に集中して戦っていきたいと思っています。
