ウェールズVSフランス(準決勝)
試合開始18分でウェールズにとっての悲劇が・・・。
主将でDFの要のウォーバートン選手が、相手選手へのスピアータックル(持ち上げて落とす危険なタックル)で、一発レッドカード。
ウェールズは80分のゲームの中で残りの60分以上を14人で闘う事に。
結果的に危険なタックルになったので、そのプレーが咎められる事自体は否めないが・・・。
誰もがイエローカード(10分間の退場)かと思いきや、レッドカードとは・・・。
その瞬間
「あ~あ、ウェールズ負けやな。」
と俺は思ったし、もしかしたらウェールズのコーチ陣すらもそう思ったのでは。
PGなどでじわじわ点差を広げ、ウェールズの選手たちの闘う気持ちをへし折りにいくフランス。
それに対し、必死で食らいつくウェールズ。
14人になった中での最善の闘い方を粛々と、そして激しく実行していくウェールズ。
ウェールズは1トライを返して9-8までフランスを追い込む。
残り10分。
ウェ―ルズには、これっぽっちも余力が残ってないように思うが、気持ちが切れない。
今やらなければいけない事を、ただひたすら一つ一つ確実に14人でこなしていく。
どんなに息が苦しくても、足が焼けるように重たくても、倒れては起き上がり、走り、また起き上がり。
結果は力及ばず、1点差でフランスが逃げ切る形になったけど、内容ではウェールズに軍配が上がったかな。
試合の結果を決めたのは前半18分のレフリーの判断。
それが正しいとか間違っているとかはわかれへん。
その試合で笛をふくために厳正に選ばれたレフリーが、そういう判断をした。
試合後のウェールズの監督のコメントは
” 「彼はダーティーな選手ではないし、彼にレッドカードを与えることによって準決勝を台無しにすることに何の意味があるのか。私はあれがイエローカードといわれれば受け入れるが、経験豊かなレフリーが即座にレッドカードの決定を下したことに驚いた。決勝戦を戦う可能性があった我々の運命は、あのレッドカードによって奪われた気がする。それでも、世界的強豪相手に1人を欠きながら、選手たちは個々の力を最大限に発揮し、ゴールが決まっていたら勝つところまで追いつめた。彼らを本当に誇りに思う」 (ウエールズ代表ガットランド監督)“
ラグビーって、試合中に何が起こるかわかれへん。(人生も・・・(笑))
でも大事なのは、起こったことを即座に受け入れ、それに対応する事。
一番良くないのは過ぎてしまった事にとらわれる事やな。
このレフリーの判断を即座に受け入れ、対応したウェールズの14人の選手を本当に尊敬するし、退場になったウォーバートンを責める選手は誰ひとりとしていないでしょう。