オンナゴコロト春ノソラ
これは雷の音なのだろうか。
びゅーごごー。
それに風の音も聞こえる。
布団から出ようとする自分の身体の重さで、今日は天気が悪いようだ。と感じた。
イスにかけてあるカーディガンを1枚羽織り、カーテンを開ける
朝とは思えない灰色の世界
空を見上げると所々黒く固まった雲たち
風が強く吹き付け、空から足下に目線を下げるとベランダは水びたし。
やはり雨も降っているようだ
こんな日は外に出るのが嫌に思えてくる
どんな理由なら休めるか
予定はずらせるかな
そんな思いが頭をよぎる
何度か頭を回転させてみたけれど、すぐに現実に引き戻された
朝の身支度を終えるとお部屋の中は今朝よりも明るくなっているように感じた。
電気をつけていてもわかる。日差しだ。
またベランダへ戻り、マンションの入り口を見下ろす
出勤していく人々が傘をさしていなかったのを確認すると小さなガッツポーズをつくったのだった
今わたしは電車に乗って空を眺めている
同じ日とは思えないほどの青い空が広がっている
気温はぐんぐん上がりコートはお膝の上に乗っている。
なんか変な1日だ。
去年の今頃のことを思い出してみたが、寒かったような気がしただけだった。きっと今日のこの日も来年には忘れているのだろう
春一番の定義とはなんだろう?
雨が混じったあの強い風は春一番だったのだろうか
どちらにせよ春はもうすぐそこにやってきているということなのだろう。
花粉とともに、、、ね