志摩紫光誕生秘話
私が縄に、結びに、繋ぎに、感心と興味、
そして惹かれたきっかけ。
から、何回かに分けて、語ります。
それが、今に至り、繋がる経緯になり、
理由にもなるからです。
私が縄を強烈に感じ、心に刻まれたのは、中学二年生の時でした。
新刊本を買えるお金の無かった私は、文庫本の古本を一冊買うのが精一杯でした。
文庫本の裏表紙に鉛筆で記された金額を先にそれが、見て、買える本かどうかを見て、買える本を選び集め、それを手に持って、その中から買いたい本を一冊選ぶ。
そんな経済状態の中学生でした。
それほど本を読むのが好きな少年だったのです。
そんな少年が、出向いた古本屋さんに、平積みされていた白表紙に、ヨーロッパの貴婦人の絵が描いてある本がありました。
どの様なジャンルの本なのかも知らず、手に取り頁を開きました。
モノクロ写真が、其処にありました。今まで見たことも無い写真です。
後ろ手に縛られた女性のヌード写真に、私は、頭から雷が墜ちたかと思うばかりのショックで、そのページを開いたまま、動けませんでした。
「子供がそんな本を読んじゃダメだよ‼」
古本屋のおじさんの声に驚いて、その本を置いて飛び出して行ったのが、最初でした。
乳房の上下を挟む様にして縄が掛かり、その縄が二の腕から、手首に繋がっていて、女性の顔には鼻から顎に掛けて、手拭いで猿轡をしてました。
ヌード写真は目にしたことは有っても、裸身に縄の掛けてある写真は見たことも、そんな写真が世の中にあることもしらなかった中学生には、それまでに見知ったことの全てを忘れてしまう程の驚きと衝撃で、暫く茫然としてたのを覚えてます。
エロチシズムとか、厭らしさではなく、縄を纏った女体、裸身の美しさ、縄と柔肌の取り合わせが醸し出す世界に心惹かれた‼。
という感じが、一番近いその時の気持ちといえます。
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