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改めてSM感想


蕨でのSMショーの感想です。



Twitterでも述べたように今回の演目は私の両親が元になっています。


ショーの話しの前に両親お話を軽くしますね。



両親は私が幼い頃に離婚をしましたが離婚後も月に数回は会っていて、何かあれば父は母を助け、何かあれば母は父を支えていました。


そんな両親ですが離婚前は、常日頃から頻繁にいがみ合って貶し合って、冷たく扱い雑に扱っては再び喧喧囂囂の諍いを繰り返していました。長く度重なる諍いで生まれてしまった溝を埋める作業をせず、解決策を見つけ出さず…だったので、例えば片方が歩み寄っても時すでに遅しと云わんばかりに、歩み寄られた側はそれを突き放してしまう。結果、離婚。


諍いの原因は様々だけど、どれもお互いに譲り合い尊重し合っていれば解決できたものばかりだったんですよね。


お互いに冷たさや嫌味は出せるくせに、優しさや思い遣りは出せないんです。ひとつ喧嘩が終わったなら、何か良いことがあったのなら、何か相手が辛そうなら、無視せず、無言を通さず、目を見て、手を差し伸べて、優しい言葉を掛ける。こんな他愛もない思い遣りがあれば良かったのに。


それだけで蟠っていたものは徐々に溶けるのに、笑顔をむけられるのに。お互いに優しくなれるのに。両親共にこれができなかったので関係は悪化する一方だけでした。


そうして離婚から十数年が経ったある日、父は自ら生きることに終止符を打ちました。


自ら選んだ道。自ら選んだ終わり。誰も助けてあげられなかった父の苦しみ。誰にも言えなかった父の頑なさ。悪循環だらけの最悪な結果。


そうして父の死から暫くして母の身に危険だらけの不思議な出来事が何度か起きました。あまり迷信じみた事を信じない私も怖くなったくらいの出来事でした。これはきっと父が母を連れて行きたいのだなって。不器用な父の仕業だなって。


自分で命を消したくせにそっちに一人でいるのは寂しいみたいだねって、不思議な出来事が起きなくなってから母と話しました。



今回のSMショーはそんな不器用な両親の事を演目にしました。


母を連れて行きたい父の葛藤。そして会いたい人に会えた母の喜び。最期は黄泉の国で添い遂げる二人…こんな内容でした。


母も亡くなり、今頃は一緒にいたらいいなって、あんな諍いもなく平和に穏やかに過ごしていたらいいな…そんな想像と願いを込めて作りました。亡くなってから仲良くだなんて悲しいけれど、不器用でお馬鹿さんな両親らしいといえばらしいです。



そうして



今回、この演目を演じてくれた沙千佳さんに感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。



SMって最高ね(*´`*)





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月緒(つきお)

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