わんちゃんの前立腺がんに対する新しい治療法を発表
今年2月、東京大学の前田真吾准教授(当時は助教)らの研究チームが
わんちゃんの前立腺がんに対する新しい治療法を発表しています。
これは、ヒトの血液のがん(白血病やリンパ腫)治療に使われる
抗体薬を投与することで、前立腺がんに罹患した犬の生存期間が
これまでの約3倍に延びたというものです。
一般的な抗がん剤治療と比べて副作用のリスクは低く
生活の質(QOL)を下げることなく治療を行えるのもメリットだと
言う事で、新聞やテレビで報道されていました。
わんちゃんの8割が何らかの「癌」で亡くなっています。
進行が速く治療が難しいと言われている1つが「犬の前立腺癌」です。
治療しなければ、診断後の余命は1ヶ月ほどと言われています。
これまでの標準的な治療である抗炎症薬の投与でも
生存期間の中央値は6か月程度です。
東京大学の前田真吾准教授の研究が進めば、治すことも可能な時代が
来るかもしれません。
現場で使用できるとたくさんの子たちの命が救えます。
そんな日を心待ちにしながら
今、目の前で苦しんでいる子たちの命を守っていくことが
現場の獣医師の役割だと思います。
毎日、1つ1つの命を
大切に治療していきたいと思います。
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