命の代わりに。
命の代わりに脚を一本失くしてきた。
おじいちゃんの持つ杖には
『海軍大臣』の文字が深く刻まれ、
彼の口から出る言葉の数々に
未だになにも返せずにいる私。
彼らがいたから
今の私たちがあるんだと
痛感する毎日。
トイレもまともに出来ない
ただの老人ではなく、
『彼ら』を相手にしている仕事なんだと
改めて感じる今日。
介護福祉士が
誇り高い仕事でいられるのは
彼らのお陰なんだと
やっぱり感謝ばかりの今日。
おじいちゃんが生きてるうちに
いっぱい聞いておこうと思う。
ジジイらぶ。
ゆん