いつ恋 第3話 介護指導を通して
フジテレビ月9ドラマ
「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」
《第3話 介護シーン振り返り》
毎回、介護シーンがある際は
撮影に同行しながら
女優さんや俳優さん、ときにはエキストラの演技指導も行います。
今まで培った介護のリアルを
一生懸命伝えているつもりです。
「車椅子を押す」
たったこれだけでも、
こんなにも難しいことなんだと
痛感しました。
介護というのは、
身近にありそうでないもの。
イメージするのもきっと大変だろうなと思っています。
でも、やはり女優さんたちは凄いですね。(^^)
もちろん、才能もあるでしょうが
実際に老人ホームの見学に行ったりして
役作りをしていると聞き、介護を発信してる私としては、とても嬉しかったです。
ところで皆さま
第1話〜第5話の舞台は、2011年です。
もちろんしっかりとした施設もありましたが、運営管理面までメンテナンスが行き届かない施設もたくさんありました。
36時間労働、18日連続出勤、月給14万円。
これは私が実際に経験したことです。
2011年の音ちゃんを見ると
あまりのリアルさに
つい自分と重ねてしまいます。
つらい時もあったけど、今でもそこで働かせてもらって良かったなと思っています。
何もできなかった私をを温かく迎えてくれるおばあちゃん。
彼女たちに支えられる毎日でした。
今の私の原点を作ってくれた場所です。
今想えばとても大切な時間でした。
ただ同時に
介護を通して「当たり前に死ぬこと」がどれだけ難しいことなのかを知れた時期でもありました。
人ひとり、幸せに死なせることが
こんなにも難しいんだと知りました。
ドラマの第2話で朝陽が手を握りながら話をしていた「園田さん」というおばあちゃんがいましたね。
第3話では、その園田さんが料金滞納のため、突然、施設から退去するように言われてしまいます。
私も、2年間の料金未払いのまま、お亡くなりになったMさんという方のケアをさせていただいたことがあります。
音信不通になった息子さんと
やっと連絡がとれたのは、Mさんがターミナル(看取りケア)になってからでした。
園田さんのように
命の行き場がなくなってしまうケースは
珍しくないのです。
介護は楽しいばかりではありません。
苦しいこと、辛いこともあります。
でもだからこそ
介護福祉士という仕事は尊いのです。
優しさってね、
お金にならないんです。
優しいから
素敵とか凄いとかはあるけど
お金にはならないんです。
だからね、
どれだけ技術の提供できるかが
今後の未来を変えていくと思うんです。
ちなみに、
介護福祉士の働く環境は
いまは随分良くなりましたよ。
休みもちゃんと貰えます。
お給料もだいぶ上がりました。
残業もほとんどありません。
ボーナスだって出ます。(^^)
以前に比べたら、
とっても良い環境で介護をさせてもらっています。(^^)
まだまだ問題は山積みだけれど、
ちゃんと命を大事にできる社会にしたいですね。
わたしも
自分のできることを
やっていきます。
朝陽くんみたいに
立ち向かってくれる介護職員がいたらなぁーー
なんてねw
来週第6話も
ぜひ見てくださいね。
yun.
ありがとうございます♪
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