２人で伴奏 ３人で伴奏
もう８年くらい昔の話だけれど、僕が勝手に師事していたアレンジャープロデューサーの方とお話をしていてハッとした言葉がある。その頃僕は自分のバンドのレコーディングで色々な音を重ねながら、何か特別な作業をしていたつもりだったのだが、レコーディングの合間に彼がしてくれた雑談がとても印象に残っている。
「みんないろいろ工夫してオケつくるけど結局は伴奏だからね。（煙）」
伴奏という言葉は僕にとって幼稚園の保育士のお姉さんがお遊戯の時間に弾くオルガンのアレという印象だったのだが、流行の音を作り出す彼が言うことが僕には衝撃的だった。
果たして伴奏とは何ぞや。僕の人生のテーマである。
そして約８年後、僕は伴奏者としてリハーサルスタジオに向かう。
２人で伴奏したり、３人で伴奏したり、ラジバンダリ。（完）
