多発する「無麻酔歯石除去」の問題…獣医師に必ずご相談を！！
最近、流行っている「無麻酔歯石除去」。
これは、立派な医療行為です。
素人さんがやると大変な事になります。
「無麻酔歯石除去」による問題が多い事も事実です。
先日もこんな事がおきたそうです。
ある、ペットショップさんに「無麻酔歯石除去」をしてくれる団体さんが
処置を行ったそうです。
１時間、無麻酔で処置をし、終わって自宅に帰ってきた際に大量の嘔吐をしたそうです。
そして「ぐったりしている」と相談が寄せられました。
ペットショップから帰る時にこう言われたそうです。
「かなり歯が悪く麻酔をかけて抜いたほうが良いですよ」
みなさん、違和感がありませんか？
なぜ、そこまで歯が悪く麻酔が必要とまで言っておきながら
ぐったりするまで無麻酔歯石除去を行ったのでしょうか？
僕は、疑問です。
人によっては「歯石除去をしたからわかったのではないか？」と思う方が
いるかもしれません。
無麻酔歯石除去を行わなくても、診察すればわかります。
ただ、素人さんではわかりません。
獣医でなければ見分けがつかないでしょう。
それが、獣医師であり、プロの目なのです。
正直、あまり知識がない方が行うので、このような問題が
多数起こっているのです。
「無麻酔歯石除去」で麻酔をしないから安心とは言え…
他の病気を作り出してしまっては元も子もありません！！
では、僕は「無麻酔歯石除去」は反対なのかと思われがちですが
状態によっては必要と僕は感じています。
だから、決して、全てが悪いと言ってるのではありません。
ただ、獣医師以外の知識のない方が行う事で現在、大きな問題が
起きていると言う事実をもう少し認識して、みまさんに
知っていただきたいだけなのです。
考えて見てください。
処置をした後、明らかに体調が悪くなり…
ぐったりしているのにもかかわらず、なんのケアもしない。
できないような団体が行う事が問題だと思いませんか？
僕は、飼い主さんたちに、正しい知識と、判断をして欲しいのです。
ペットはかけがえのない家族です。
そして、話ができないので、痛い、苦しいと伝えられません。
だからこそ、考えて欲しいのです。
