空家に残される物
流れとは
両側に繋がりがあって
はじめて動くものです。
人同士のつながりも
水の流れも
風流れも
川も
道も
血液もそう
それは運気の流れもおなじこと
流れが滞るといずれも不和を生じる。
一族にも流れがあり
家族にも繋がりがあって
それぞれの時代を受け継がれ
歴史の流れの中で今私たちが
次へのリレーをは走っているなら
今がすべてではなく
自分のためだけではないという
少しだけ幅をもった意識で
自分の進むべき方向を
新しく意識できたりするかもしれません。
伺うお話中で多いのが
住む人がいなくなる家の関する問題
高齢の両親が住んでいるが
自分たちは新しい家を建てて住んでいるので
いずれ誰もそこに住む者がいなくなる・・・
または既に誰も住んでおらず
そのまま放置となっている、など。
案内でそれらの家に入るとき
必ず様々な出来事が起こります。
その家に縁のある方々が現れるのは
思い入れを考えれば当然のことですが
「ここで訴えなければもう誰も気がついてはくれまい・・・」
と言う覚悟で現れてくるケースが多いものですから
はっきり分かるように現象を起こします。
数日前から明らかに人がいるような気配
窓ガラスやカーテン越しに人が動いている姿や影を見せたり
足音はもちろん、食器の音など
怖い思いをされる方もいらっしぃますが
本来は放置されているところに
目を向けてほしいというサインであったり
蔑ろにされている物への
寂しさや怒りを伝えるべく
できる精一杯の伝言であるなら
恐怖や逆の捉え方が
いかに落胆を生んでいるかを知ってほしいのです。
例えば怒りの訴えは痛身を伴う事もあるでしょうし
不調を感じる事もあるでしょう。
ですがそれは裏を返せば最後の手段であることが多いものです。
そこまでしなければ分かってもらえなかった・・・
つまり、受け取る側がそこに意識を向けていない事による
自らが招いた結果であったりするケースもあるという事です。
「供養はちゃんとしています」と言いながら
その実、自分の健康や大成を願っての意味を込めて
「御見守りください」という習慣であったり・・・・
すでに誰も住んでいない家に入り一回りすると
お札やお守り、
中には神棚やお仏壇がそのままホコリにまみれていたり・・・
そういう部分に目を向けずに
「いつかどこかでやらなければ・・・と思っているけど」
という都合のよい後回しが、人生の流れの中で
滞りとして戻ってくるならば、家族不和やトラブルの根本的な
流れの妨げとなってくるものです。
家も家具も土地もそう
お役目を終えたなら
しっかりご供養として
区切りをつけることが大切です。
明確なラインが次の始まりのスタートとなり
それを作らずして何を願っても
それほど都合よく流れはできるものではないという事です。
それを作られている家は
例えばそれが店舗でも会社でも同じこと
よき流れが結果となっているものです。
合掌 浄霊師 神島千尋
