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鉄道写真・動画に適したカメラ 2

皆さんこんにちは~

第一回目は 3月5日に記しました。
間が開きましたが 今回二回目です。
前回 鉄道撮影に最低限必要なものとして 次の3つを挙げました。

1 鉄道とカメラに対する愛情
2 若干の感性
3 体力と狙いに合ったカメラ

これらに対して若干補足していきます。


1 愛情に関して私たちは 充分すぎるくらい持ち合わせています。
鉄道に対しても カメラ(この場合撮影)に対しても。
そしてこの愛情が 私たちの鉄道写真・動画撮影の原点でもあるわけです。

愛情や興味が失せたら、はい すべては終わりです。
趣味の写真ですから、あたりまえです。

そのあたりが一般の写真撮影と大きく異なるところですよね。
スナップ写真も風景写真も、被写体に対する愛情は 必ずしも必要ありません。
むしろ 否定することすらあります。

否定や死、これらが感じられないものは、アートではありえないとする評論家もいるくらいです。
ま、こうした問題は別項目に譲るとし、趣味写真の原点でもあり、中心になるものは愛情であるということです。


2 “若干の感性” と記しましたが大事なところです。
多くのアマチュアは 自分に感性のあることを疑っているようです。
感性?無いなぁ・・・って。

そんなことはありません。
発揮しようとしていないだけです。
気づいていないだけなのです。

“感性” を “美に対する意識、美意識” と置き換えたらどうでしょう。
たとえば フォーティエイトの誰それは かわいい、きれい、他のメンバーより魅力的だ!と

感じたとしたら、それがあなたの美意識であり、感性そのものなのです。

車両に対してもそうですよね。
走行区間、用途、色彩、歴史、憧れ、自分とのかかわりなども絡んでくるので単純ではありませんが、
好きな車両や列車はあるはずです。
好きと思う気持ちを抱くことが、感性の始まりと心得てください。

そして 好きな車両や列車をどう撮るか。
他人と同じように撮るか、
自分の撮りたいように撮るか、
ここが 次の感性を発揮できるかどうかのポイントになりそうです。

他方 形式写真、姿写真。
これらは先人たちが造り上げたゆるぎなき賜物で、
容易に崩れ去りません。
また大きく崩すべきではありません。
趣味が円熟しているほど強さを感じ、誰もが肯定するに足る存在です。

それらを鑑賞し、踏襲するにも実は感性が絡んでいるのです。
見る人、味わう人に感性がなければ、肯定や発展は無いわけで、
その人にとって 無意味な存在でしかなくなるからです。

だいぶ前になりますが、沿線の桜の幼木を 邪魔だと切ったことがニュースで流れました。
大変残念な出来事でした。
道義 あるいは人間性が欠落していると非難されました。
確かにそうですが、私には同時に 自分の感性を忘れているなこの人は、と感じました。

感性=閃きでもあります。

たとえば撮影現場で 邪魔なものが目立つということは 類型的写真を狙っているからです。
型にはめようとしているからです。

その場を生かした、自分の写真を撮りたいと考えた場合はどうでしょう。
その場にあった諸々が 輝いて見えてくるはずです。
感性の芽生えです。

桜の幼木も、10年後 20年後を想像したら 大きく育った姿が眼に浮かぶはずです。
季節やアングルを変えながら 毎年狙ったら、誰も真似が出来ない立派な組写真が出来上がります。
きっと誌面も大きく割いてくれて、話題作になったことでしょう。

鉄道写真・動画は 感性=閃きを働かせることが大事です。
10年なんて、あっという間です。

感性を養うには、沿線を歩くことです。
レールに近づいたり離れたり、
谷があれば下ってみる。対岸に出てみるのもひとつです。
山があったら ぐんぐん登ってみましょう。
花が咲いていたら寄ってみるのも ありかと思います。
歩けば何かを感じるはずです。
歩くほどに 感じることが増加します。

有名撮影地の前後には、えてして隠れた名撮影地が潜んでいます。
歩けば発見可能です。


3 カメラ選びは、体力と狙いにあったものがベストです。
いきなり具体的になりますが、プロカメラマンやハイアマチュアは、
迷うことなく、老舗のフルサイズ機を使うでしょう。

印刷を意識するからです。
加工にも強いです。
画質も優れています。
交換レンズも豊富です。

APS C や フォーサーズは、よほど個性豊かな作品でないかぎり、編集部のデスクに

並べたときにマイナスイメージが働きます。
老舗のフルサイズには、圧倒的な強さがあります。
カメラ造りの蓄積に、他の追従を許さない重さを感じます。

では、老舗メーカーとはどんなところでしょう。
言わずと知れた Nikon Canon です。
ターゲットは この2社の 一眼レフ フルサイズ機です。

ミラーレスならぬ 一眼レフには、さらに長所があります。

ファインダーが見やすい。プリズムファインダーだからです。
タイムラグが少ない。ほぼファインダー通りに写ります。
技術的資産がカメラに反映され、充実しています。
テクニカルフォローも充実しています。
安心感、安定感があります。

Nikon は、もともと海軍ご用達の会社だけあって、きっちりとした製品造りをしています。
手にすると、正義を貫こう、目の前の情景を正確に伝えようという気持ちになります。
レンズはすばらしくシャープです。
どちらかというと クールで 客観的描写のように感じます。

長年見ていて気づくことは、ユーザーはいずれも機材を大事にしています。
すごく 愛着を感じるんですね。
このようなメーカーは ほかに見かけません。
昔のレンジファインダー機も いまだに修理可能というのは、そうしたユーザーの

後押しの影響もあるかもしれません。

ところで D850 は、現在2~3ヶ月待ちだそうです。

Canon は当初、Nikonからレンズを提供してもらっていました。

現在はもちろん自社製品です。
カメラを手にすると、記録的なものより 自分の考えを撮りたくなる雰囲気を持っています。
画質は省略が少ないからか、豊かなグラデーションが期待できます。
レンズも豊かな描写で、どちらかというと主観的な味わいにも向いています。

宣伝は派手ですが、カメラ自体は堅実です。
新機軸も、多くは他社の動向、傾向を見計らってからなので、
やきもきするファンやユーザーもいるようです。

では、一般アマチュアは どんなカメラが適しているのか、
それは 次回のお楽しみ。

ご期待ください!

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広田尚敬|ひろたなおたか(鉄道写真歴62年+α・鉄道写真家)プロフィール

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広田 尚敬(ひろたなおたか)
所属事務所:鉄道動画.com
生年月日:1935年

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