公平な場所
昨日放送された「IPPONグランプリ」
自分が関わっている訳ではないが、この番組が毎回楽しみだ。
「大喜利」という小道具も台本もなく、フリップとペンだけを使った、
己の脳みそ(お笑い脳)のみが頼りの
このシンプルで、一切ごまかしのきかない戦いに毎回痺れる。
今大会もかなりハイレベルな戦いが繰り広げられた。
中でも、「IPPONスカウト」という予選を勝ち抜いて見事本戦出場した
阿佐ヶ谷姉妹というコンビのお姉さんの存在が素晴らしかった。
まだ無名の彼女が、番組冒頭で紹介され、
当代きっての錚々たる大喜利実力者が並ぶ舞台に上がっていく姿に
紅一点という立場も相まって、かなり心打たれた。
知名度とかそんな物は何も関係なく、
ただ、千人以上の中から一番面白い回答を編み出した事のみ評価され、
誰も文句のつけようのない公平な場で戦う姿は、
見ていてこれ以上気持ちのいいものはない。
(できれば、本戦出場前後の舞台裏をもっと見てみたかった。)
昨今の、THE MNANNZAIやキングオブコントのコンテストものでも
同じように、無名の新人が彗星のごとく現れて場の空気を一変させる姿は、
本当に胸すくものがある。
お笑い界に近い者が、こうして「お笑い賛辞」を繰り出すと
煙たがられる事もあるが、
本当に感動したのだからしょうがない。
阿佐ヶ谷姉妹、
優勝こそしなかったものの、その存在感はかなり知らしめることが出来たのではないか。
興味深いのは、出場した翌日の今日のご本人のブログに、コメントが5件だったこと。
これからも、温かく見守り続けたい。
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