横井裕之｜よこいひろゆき(フードアナリスト協会創業者)オフィシャルブログ

日曜日より久しぶりの休暇で故郷鳥取県米子市の

海沿いのホテルに滞在しています。

日曜日は、実家の草津市を朝に出発して

国道９号線をひたすら走り、

途中、丹後半島の大江町や峰山、大宮、網野を通り

久美浜に達しました。

京都から久美浜湾に向かう道は

私にとって心と体の修復と回復の道です。

証券会社のサラリーマンだった時代、

半年間、土日に通ってトップセールスマンに上り詰めた道です。

当時、会社内で悪質ないじめを受けていた私は

ウィークデーは先輩の用事やお使い仕事で

ほとんど仕事をさせてもらえない状況でした。

仕事が出来ないで数字が上がらないと辞めざるを得ないのが

当時の証券会社。

当時、起死回生のアイデアとして実行したのが

京都市ではなく誰も行かないような京都府北部の

舞鶴や網野、伊根や大江町、丹波などの遠方での新規開拓でした。

スタートした時には、

上司や先輩など周囲からは馬鹿にされ、

上司は交通費すら出してくれず、

一切自腹で土日に久美浜に通いました。

１年後。

馬鹿にしていた周囲は目の色が変わり、

いつも土下座をさせられていた私に

先輩達が土下座をしてお願いをするようになりました。

社長表彰を連続して取るようになりました。

私にはビジネスセンスがある。

自分のビジネスセンスを信じて実行すれば必ず成果が上がる、

と確信したの久美浜での成功体験でした。

以来、２０年。

苦しいとき、悲しいとき、新しい事を始めるとき。

必ず京都からあの頃、車を走らせた国道９号線を走って

久美浜湾に向かいます。

言わば私のビジネスの原点であります。

そして私が今いる鳥取県米子市皆生温泉。

私が高校まで過ごした田舎です。

私が泊まっているホテルも含めて、高校時代、

大学に行くために新聞配達をしていた場所です。

新聞販売所の方も可哀そうだと思ったんだと思います。

１つ箇所に１０部、５部と配れる温泉旅館やホテルが密集している地区を

担当させていただきました。

早朝の５時ごろ、まだ眠っている旅館のロビーに入って行って、

デスクの上に１０部、５部と新聞を置いていきます。

もちろん普通の民家やアパートなどにも配りました。

暗くて辛かった季節でした。

当時、新聞配達をしていて一瞬、ほんの３０メートルほど

海沿いの海が一望できる道を自転車で走る区間がありました。

それが私が今泊まっているホテルのあたりでした。

早朝５時半の海。

まだ明けていない海。

しかしこの海の向こうに限りない希望と夢が広がっていると実感できたのが

私が今、見て聞いている皆生の海です。

私の住んでいた家は２００メートルほど内陸でしたが、

夜、耳を澄ませば、私が今聞いている

海鳴りの音が聞こえました。

春先は特に海が荒れて、ごーっという音に聞こえました。

希望と夢と不安の音です。

今、当時新聞配達をしていたホテルの窓から

美保関の灯台の光を見ながら

温泉にゆったりとつかって

故郷の潮騒の匂いと波の音を聞く幸せを感じています。

ベンチャーキャピタルから出資が決まり

会社の危機を脱した時に、

正月もお盆も休まず狂気の様に働き続けていた

自分を休ませようと決心しました。

ハワイでも沖縄でもなく

やはり選んだのは、久美浜経由皆生温泉でした。

悲しい事に他にリラックスできる場所が思い浮かばないのです。（笑）

革命戦士の休日、だと1人で思っています。（笑）

来週より本格的な新しい戦いに突入します。

また狂気の日々が始まります。

掲げた志は必ず成し遂げます。

地獄の業火に煽られる日々が始まります。

それまで。

しばしお休み。

明後日、東京に戻ります。