【なぜ日本人は戦後世界2位の長寿国になれたか】
【なぜ日本人は戦後世界2位の長寿国になれたか】
12月27日。木曜日。
いよいよ今年もあと3日。
今年の大晦日は平成最後の大晦日でもあります。
皆さん、いかがお過ごしですか。
今年も終わりですね。
今夜は年越しそばを食べる方も多いかと思います。
年末に蕎麦を食べる、ということは
① 蕎麦は細く長いことから延命・長寿を願ったものであるとする説
② 金銀細工師が金箔を延ばす為にそば粉を用いたとする説
③ 蕎麦は風雨に叩かれてもその後の晴天で日光を浴びると元気になる事から健康の縁起を担ぐ説
④ 蕎麦が五臓の毒を取ると信じられていたことに由来するとの
⑤ 蕎麦が切れやすいことから、一年間の苦労や借金を切り捨て翌年に持ち越さないよう願ったという説
あたりが有力な説ですが諸説あるところですね。
奈良、平安の昔から1年の終わりの大晦日は夜更かしする風習がありましたから
やはりお腹が空いたから食べたんですね。
除夜の鐘を聞きながら蕎麦を食べて延命・長寿を願う、という平和。
大晦日ならではの楽しみですね。
(私は大晦日の番組では紅白歌合戦は大好きですが、それよりもNHK「ゆく年、来る年」が
一番心休まりますね。笑)
そういえば寿命と言えば、
年末に日経新聞系の映像会社に日本人の肉食と寿命について取材を受けました。
日本人の寿命は江戸時代までは40歳に満たず、
平均すれば30代半ばから40歳ぐらいで亡くなっていました。
「7歳までは神様の子供」と言うくらい幼児の死亡率が高かったんです。
病気したら今の様に病院や良い薬がなかったので免疫力の弱い子供はすぐに死にました。
ですから子供はなかなか育たない=子供は宝だったんです。
江戸時代にも子供時代の危機を乗り越え厄年の苦難を乗り越えた60代、70代も多くいました。
ただ現代に比べて栄養や衛生状態は悪かったので今よりも総じて老けていたはずです。
統計によると1891年あたりの日本人の平均寿命は
男性43歳、女性44歳。
1925年ごろになると
男性42歳、女性43歳。
あまり変化はありません。
その後第二次世界大戦があり戦後の1947年の統計を見てみると
男性50歳
女性54歳
にまで平均寿命は上がり始め。さらに急カーブで上昇し続けます。
戦後15年経った1960年には
男性65歳
女性70歳
にまで平均寿命は延びています。
そして現在、男性女性ともに80歳を超え世界男性3位、女性は2位の長寿国となりました。
その要因は進駐軍であり戦後日本の経済や厚生政策に大きな影響を及ぼしたアメリカの存在があります。
日本はアメリカによって伝染病などの予防と
肉食と小麦粉食、特に肉食の習慣が一般的になりました。
肉を食べる事で日本人の骨格、体格は大きくなりました。
江戸時代は男性145センチくらいの平均身長が、
戦前で150センチ前後。
そして今では男性の平均身長は170センチ前後まで高くなってきました。
大谷翔平選手192センチの様にアメリカ野球選手の中に入っても遜色のない体格の日本人も増えてきましたね。
肉食は日本人の体格と平均寿命を延ばしたことは疑いないところですね。
沖縄が1985年ごろまで2回も平均寿命日本一を取ったのは
アメリカ軍による伝染病予防と軍の食糧放出による豚肉ランチョンミート(スパム缶)にあったと言われています。
つまり沖縄はいち早くアメリカの食べ物=スパム缶を食べ始めた、という点が注目されます。
肉のタンパク質は体の骨格や筋肉をつくる栄養素です。
特に年齢が上がってきたら特に肉を食べた方が長生きする、という説もあります。
現代社会は肉を食べすぎな社会ですので
最近では野菜が注目されていますが、肉が持つパワーは日本の戦後の経済高度成長の根源でもあり、
世界で戦う日本人のパワーの源だったと言えますね。
肉が好きなフードアナリストは多いですね。
私もほどほどに、そして大切に肉食を味わい楽しみたいと思います。(笑)
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