ベイビーさん〜あるいは笑う曲馬団について
一先ず、最近は時間帯よってはめっきり寒くなってきましたね。
蝉の声も段々と細くなっててきたように思いますし、2015年の夏もそろそろ過ぎ行くのか、と何だか少し寂しくもあり。
さて、そんな本日は。
先日発表になりました、舞台「ベイビーさん~あるいは笑う曲馬団について」のお話を。
Twitterでも少し思いを書かせて頂いたのですが。
今回、沢山の奇跡のような事柄が重なり、光栄にも主演を務めさせて頂く運びとなりました。
中島らも氏戯曲。G2氏演出。名優揃いの出演者陣。
発表があるまで、自分自身も本当にこれは現実か、と疑っておりました。
それほど、自分には勿体無い程の素晴らしい作品なのです。
しかし、現実の物となり、役を任せて頂いたからには、作品に関わる全ての皆様、そして何よりもご来場下さるお客様に、この作品の素晴らしさを、僕と言う役者だからこそ出来得る表現で、フィルターを持ってしてお届けしたいと、心から感じます。
まさに緊褌一番の決定。
気を引き締め、誠実に、且つ大胆に演じたいと思います。
僕自身、中島らも氏と言う稀代の名匠には本当に並々ならぬ憧れがあります。彼が歩んだ人生に憧れるのです。
中島氏の作品や詩、言葉に影響されている部分も多分にあります。
中島氏が持つ、エンターテイメントと言う概念をカタチに囚われず、様々な媒体であったり表現で発信して行く。最も自分が目指すスタイルのように思います。
そして、演出家のG2氏。
観客として、何度もその作品を拝見し、沢山の感動や笑いや涙を頂きました。
役者として、いつかG2さんの演出する舞台に立ちたい、そうなれるよう努力を、と日々、役者業に邁進して参りましたが。
まさかこんなにも早く、更には主演と言う立場で演じさせて頂けるとは夢にも思っておりませんでした。
ひとつひとつ、自分の歩んできた道を。まだまだ若輩の僕ではありますが、少しでも示す事が出来るよう、頑張ります。
共演させて頂く役者の皆様も、本当に素晴らしい方達で。
そのご活躍を、舞台や映画、ドラマなどで拝見してきました。
自分は器用に立ち回る事が出来ない人間なのですが…そんな所も含め、物怖じせず、大先輩の方々の胸をお借りして、共に作品作りをさせて頂けたら、と。
ベイビーさんの台本を最初に読ませて頂いた時、まるで雷に打たれたかのような衝撃が自分の中に走りました。
姿はまごう事無きエンターテイメント。笑って、泣けて、感動できるストレートな物語。
しかし、その本質には沢山の想いが詰まっていて。
そのひとつひとつを丁寧に読み解く上で感じたのは、エンターテイメントの表皮の下には、大きな塊みたいな物があって。
驚くほどに胸を熱くし、考えさせられ、深く…落ちていく。
そんな印象を受けました。
物語の舞台となる満州事変は、かの第二次世界大戦の引き鉄の一端になる戦争でもあります。
戦後70年を迎える今年、2015年。
今年、いま、この作品を上演する事にも沢山の意味があると思います。
中島らも氏が当時、どんな思いでこの作品を書き上げたのか、いまの僕には知る由も無い事ではありますが。それでも。
役者として、1人の人間として、この作品を通して感じた想いを、事実を、そして、僕自身の想いも。
皆様に伝えたい、観せたい、という気持ちでいっぱいです。
何かのご縁があってこの文を読んで下さっている皆様。
是非、劇場でご観劇頂きたく思います。掛け値なしに、純粋に、本当に素敵な物語です。
舞台を観劇する、と言うのはなかなかにハードルの高い事だとは思います。
時間が合わなかったり、チケットを購入する事が難しかったり、色々なご予定、ご都合もあるかとは思います。
ですが、良い作品にはそれだけの価値があると思っています。
作品に関わる役者としてはもちろんの事、いち演劇ファンとしても、皆様がご来場頂ける事、心よりお待ちしております。
さて。長々と書いて参りましたが。
最後までお付き合い、誠にありがとうございました。
舞台「ベイビーさん〜あるいは笑う曲馬団について」のチケット一般発売は9/26日となっておりますが。
今回、有難い事に《池田純矢先行》なるものをご用意して頂きました。
明日【8/28日(金)12:00〜】から受付を開始させて頂きます。
オフィシャル先行、一般発売に先駆け、何処よりも早い最速の受付で御座います。
詳細は、下記HPより《TICKET 先行予約》のページをご覧下さい。
このチャンスに、是非ともお申し込み下さいませ。皆様からの沢山のご応募お待ちしております。
池田純矢
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