陶酔境の肉、きたうちプレミアム赤身塊ステーキ
これまで食してきたランプの中で、
間違いなく一番の衝撃。
こんにちは
〜人とお肉をつなげるサイト〜Meat UP!主宰の片平梨絵です。
偶然であり、必然。
本来なら別のお客さまが召し上がるはずだったランプ。
理由あってわが家へ。
まるで私に食べられるために、会いに来てくれたみたい。
皿の上で艶かしく光り、つややかに誘ってくる。
口に含んでからの香り、溢れ出る旨味のジュース、たまらない。
焼き上がった時の香りは奥ゆかしい気がしたのに・・・。
食べると口いっぱいに芳醇な香りと旨みの粒子が爆発する大胆さ。
そして、飲み下した後の余韻が一段と長い。
花火大会が続いているかのように…ずっとずっと波が押し寄せ、力強い余韻が残る。
ここ数年のランプの中で間違いなく一番の衝撃。
これまで食べてきた中で最高の肉かもしれない。
久しぶりの純但馬とはいえ、ここまでのものはなかった。
いつもは柚子胡椒を添えるのに、 合わせたいとも思わない。
ワインを引き上げる肉は初めての経験。
なぜだろう。
この子の登記書を見てみる。
ぼたんの孫娘。丸富土井-福広土井-菊俊土井
あ。
思わず声がでた。
この子、「ぼたん」(母牛)の孫娘だった。
繁殖者は兵庫県豊岡市の新田義孝さん。
「ぼたん」にはご縁がある。
それは4年以上も前。
但馬家畜市場へ取材したときのこと。
「ぼたん」の娘が200万円以上の高値で落札されていたっけ。
懐かしく思い出した。
写真もでてきた。
2011年11月但馬家畜市場にて
新田義孝さんとぼたんの娘(福芳土井、2代祖菊俊土井、3代祖鶴丸土井)
212万1千円にて落札。
7日経った今も目を閉じれば蘇る強烈な余韻。
芳しい記憶にうっとり。
陶酔境にひたった日の肉のこと。
主宰:片平梨絵