銀歯のお話
全てにお返事するにはかなりの時間がかかると思われますので、皆さんが一斉に読めるこのブログに幾つか要点をまとめて行きたいと思います。(メッセージ下さった方、しばらくお待ち下さいね!)
銀歯の何が良くないのか?? 第一弾です。
『銀歯』はご存知のように金属で出来ています。
金属の塊に熱を加えて一旦溶かしたものを好きな形に加工し、冷やして固めます。
それがお口の中に入るのです。
私たちは毎日食事をします。
食べ物・飲み物の温度は様々ですから、お口の中には温かいもの冷たいものがめまぐるしく入るわけです。
…想像してみて下さい。
もともと熱で加工している銀歯は、ミクロの世界で延び縮みを繰り返します。
だから隙間に汚れも入っちゃうんです。
あともう一つ。
金属って、力を入れると曲がりませんか?
お口の中に入れた金属も同じく曲がります。特に奥歯には自分の体重と同じくらいの力がかかると言われています。
プロスポーツ選手のように嚙みしめるインパクトが強い方、歯並びの関係で奥歯しか噛み合っていないような方に入れた金属は驚くべきスピードですり減り、変形します。
しかし金属が良くないという理由のひとつは、歪んでも隙間が空いても壊れないという点にあります。
だから中に汚れが入りニオイの原因にもなりますし、徐々に歯質を蝕み(これを専門用語では二次う蝕と言います。)銀歯が外れた時は支える歯がグズグズに溶かされていて修復不能なこともあるのです。
↑ 自己紹介もネットで好き勝手に書かれているようなので載せました。わたくし、こんな経歴の歯科医師です。
うちは普通のサラリーマン家庭ですし、親類縁者にも歯科関係者はおりません。学生ならアルバイト代もたかが知れていますから、高額なセラミックなどもってのほか。
しかし自分が歯科医になり、何となく「金属がカッコ悪いな」と思い先輩に外してもらいました。響く音が不快だったなぁ〜というのが当時の記憶。
衝撃だったのが、たかだか5年くらい前に入れたものなのに、想像していた以上に中が真っ黒に変色していたという事実!(◎_◎;)
(*母校の大学病院で専門のドクターに治療してもらっていましたから、技術レベルは確かなものだと太鼓判を押せます。)
しかも、インレーという小さな詰め物だったはずが中で二次う蝕がぐんぐん進み、クラウンという大きな被せ物にせざるを得ませんでした。
銀歯がパーフェクトではないのだ!と言い切れるのは、自分の経験に基づいた意見でもあります。