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10曲目「抱きしめたい」

この「抱きしめたい」は、

作詞家に歌詞を書いていただいた。
 
紙の上に記された文字であるが、
素晴らしい歌詞というのは既にメロディや曲の流れが付いている。
言葉ひとつひとつに「音」がある。
 
眺めていると、
自然と歌が生まれてくるのだ。
 
 
僕が作りたかった曲のひとつに、
ソウルミュージックがあった。
忌野清志郎が愛して止まなかったソウルミュージックだ。
 
これまでいろんな形で何度もソウルミュージックにトライするのだが、
どうしても思うようにいかなかった。
なにかが足りないといつも感じていた。
 
そんな気持ちを埋めてくれるかのように、
言葉がメロディを奏で、
そしてリズムを刻んだのだ。
きっとこの言葉たちはこう歌われる運命にあった。
 
なにか文章にしてしまうととても大層な感じになってしまうが(笑)、でも本当にそうとしか言えない。
 
この詩は、自分のものにするまでにそう時間はかからなかった。
きっと、僕が歌うことを熟慮して書いてくださっているんだろう。
言葉たちがこちらを向いている気がしたのだ。
 
この歌に、
刹那や湿っぽさや稚拙な感情はいらない。
割と鮮やかな身のこなしで「愛」を囁くといい(割と、というところがポイント)。
 
それぞれの立ち位置で、
乾いているようで実は少しウエットで、
サヨナラならばそれはそれで、
肩の力は程よく抜けていて、
ユーモアやジョークや本音がグラスの中で溶けあうくらいの、
時間でいうと午前1時30分くらいの(笑)、
ゴージャスなのに品が良い、
 そんな距離だ。
 
いつかこんな曲だけがあふれたアルバムも作ってみたい。
 
追伸
この後にくる「Message from the AIR」とのコントラストがまた堪らない。
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4/24 リリース!
セカンドアルバム「キョウメイ」
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