犬や猫にもあるんです「てんかん」について話しましょう
今日は、真面目に病気のお話をしたいと思います。
フェイスブックでもあげているお話ではありませが、みなさんにも知って
もらいたい事なので、ここでも書かせてもらいますね。
「てんかん」と聞くと「人間」だけの病気と思いがちだと思います。
実は、犬や猫にもあると言う事を皆さんご存知だったでしょうか?
今回は「てんかん」のお話をしたいと思います。
そもそも「てんかん」とは、どんな病気なのでしょうか?
脳はたくさんの神経が集まり、それぞれが細かい役割分担をしながら機能しています。
その神経の一部が異常に興奮してしまい、体の一部がけいれんしたり、意識を失ったり
泡をふくなどの症状を繰り返えす事を「てんかん」と言います。
何故「てんかん」を発症するのでしょうか?
これは過去に脳の神経細胞を壊すような何かがあったということになります。
例えば、難産などで胎児が低酸素になったことや、発達中に外傷に合うなど。脳の神経に異常をおこすようなウイルス・寄生虫の感染による脳炎の後遺症又は頭部の腫瘍。ビタミン不足などが原因とされています。
さらには、遺伝的な原因によって発症する場合もあります。
犬の場合は遺伝的関与が大きく特発性てんかんとなる場合が多いです。
大事なことはMRI検査により確定診断をすることです。いわゆるてんかん発作の原因を探ることが治療にも繋がります。
てんかん発作の治療としては
1)ウイルス感染や寄生虫、脳腫瘍などの原因がある場合にはそれを取り除く治療方法。
2)脳炎の後遺症によるもの、遺伝によるものの場合には薬で発作をコントロールする方法。
この2つがあります。
2)の場合は「抗けいれん薬」を主に使いますが、これは脳に作用する薬です。
投与するとぼんやりしたり、ふらつくといった副作用がでることもあるので理解して投薬をすることが大事です。使わざるおえない場合がほとんどですので。
重複しますが、なぜ発作が起きたのかを判断することがとても大事になり、
発作が出たからすぐに薬という訳ではありません。
慎重に判断する必要があります。
気になることがあればすぐに病院に連れて来て下さい。
早期発見が一番の鍵になります。