自分らしく
先日の綾小路翔さんのツイートの一部、
「現実は世知辛い。輝く未来が待っている予感もない。だから何だ。我々は一番好きな事を生業にして生きているのだ。」
本当にそうなんだよな…。
そして、その「好きな事」を思いっ切りやるには、文言中のリスクを考えると、いつ何があっても大丈夫なように一人で身軽な方がいいから、俺は結婚や子供だなんて微塵も考えはしてこなかった。
でも、この4年間の失敗で、その生業にしていた一番大好きなことを嫌いになり、人を強く憎み、恨んで終わりそうだった。
その恨みつらみは物凄く大きくて、そのままではとても消えそうになく、
でも、この先、ずっとそんな思いを胸に生きていくなんて絶対に嫌だったから、そうならない為に、
この4年間の失敗で失ったものを少しでも多く、できれば全て取り戻し、願わくば、それ以上のところまで行って、恨みつらみも忘れて悔いなく笑ってこの世界から身を引けるようになりたいと、
そして日本には、格闘技選手としての俺の居場所は無くなってしまった事もあって、ベンケイさんの誘いに応じ、ここまで来る事にしたんだ。
身を固めたりしなかったのも、こんなときにフットワーク軽く動ける自分でいる為だったんだから、だったら今、動かなきゃ意味ねぇだろって、そう思ったし。
その辺りの経緯や胸の内を、今回の試合前に受けた、ここブラジルのサイトのインタビューでは洗いざらいブチ撒けたんだけど、
やっぱり日本語でも伝えたいという思いもあり、
とりあえず、最初の一歩は結果を出すことも出来たし、そのサイトのインタビュー記事を基に、近く、日本語でも洗いざらいブチ撒けちゃってもいいかな、と。
そうすることによって、角の立つ人間関係もあるかも知れない。
でも、そういうことを恐れずに、言いたいことは言い、言った分だけ結果を出せるように精一杯努力する。俺はそうやって自分のキャリアを築いてきたんだ。
だったら、この『最後の挑戦』も、そうやって自分らしく行こうじゃないか。
まぁこの歳になって、昔の自分と同じようなことをするのもどうかと思うけど、
丸くなって上手くやろうとしても、なかなか上手くやれない、
かと言って、昔のようになることも出来ないでいた俺の鎖を、
ここ、ブラジルでの毎日と、
「現実は世知辛い。輝く未来が待っている予感もない。だから何だ。我々は一番好きな事を生業にして生きているのだ。」
この綾小路さんの文言が断ち切ってくれた。
今回、試合前に胸の内を書いたことで、もう逃げられない、やるしかないと肚が決まって、そのときに、
「あぁ、昔はこうだったよなぁ……」
って、そんなことも思い出したしね。
周りの反応を怖がって、嫌われることを怖がって、言いたい事を言わずに大人しくしてるなんて、こんなにつまらない事はないんだよな、俺にとって。
言いたいことはしっかり言って、その分、恥をかかないようにしっかりやる。
あとは出た結果で、周りに自分を評価してもらう。
それでダメだったら仕方がない。甘んじて恥をかく。
人の目、人の反応を気にして、嫌われることを恐れて自分にブレーキを掛けたって、
ここ何年かの俺は自分を見失って自信をなくして、そんな感じだったけど、何も良いことは起こらなかったじゃないか。
どっちにしろ俺は友達が少ないじゃないか。
寧ろ、以前より少なくなっているくらいじゃないか。笑
だったら、このタイミングで思い出した、昔のような自分で、最後、行ってみようじゃないか。
よっしゃ!それで行こ!
ぶっちゃけ話は、ブラジルのサイトの俺の記事を訳すことを基に書こうと思っているんだけど、それがとにかく長いし、
ポルトガル語→英語→日本語→そこに加筆修正
という手順を辿るので……きっとアップされるのは……皆さんがこの話の事を忘れた頃になるのではないかと……
でも頑張りますので、夜露死苦押願い致しま忍。
良い報告ありがとうございました!!
自分も離婚してしばらく怒りと恨みの感情が去らず、ずっと怒っていました。その状態が普通ではないと思い、自分でもその状態がさすがにしんどく心理学の本を読んでいたら、人生においてどうしょうもないほどの理不尽なことにあった時、人間は怒りを覚えることで心理バランスをとるそうです。でも本当は悲しみをごまかすための防御的なもので、その後悲しみを受け入れられるフェーズに入り、たくさんちゃんと悲しむことでニュートラルに戻れると書いてありました。その時、初めて自分は、悲しかったのだと気がつき、悲しみを受け入れるようにし、その後怒りは去っていきました。
>人生においてどうしょうもないほどの理不尽なことにあった時、人間は怒りを覚えることで心理バランスをとるそうです。
これは初めて聞きました。確かに自分にも、そういう部分があったかも知れません。いや、間違いなくありましたね。そしてその怒りが、こちらに来ることを決意する大きな要因のひとつでしたし。なるほどなぁ…
興味深い話を有難うございました。
おめでとう!!