文字を書く文章を綴ること。

投稿日：2017.08.25｜カテゴリー：日記

腹や心や脳内に溜まった気持ちを、言葉にして、文字にして、文章にして、紙に書き殴っていたのは小学生の頃。

ノートの1ページ1ページが真っ黒になるくらい、声に出せない気持ちを文字にしていた。

それは、苦悩しながら、泣きながら、悲しくて胸が痛みながら、誰にも吐き出せない想いを書き殴った。

だけど小学生の私が気持ちを文字にするには語彙力が足りなかった。だから、本を読んだ、辞書を読んだ、図書館に通いつめた。少しでも自分の内に籠る想いの正体が分かりたくて、現状を把握したくて、大人達に負けたくなくて、言葉を覚え増やしていった。

当時、友達がいなかった私がお小遣いを握り締めて向かうのは、文房具屋さんと本屋さん、この二軒だった。

新しいノート、新しい消しゴム、新しい鉛筆、それと小説や漫画…これ等があれば私の心は救われた。最悪、紙と鉛筆さえあれば苦しみから逃れられる術となる。逃げ場の無かった家の中での唯一の逃げ場はノートの中。膨大な言葉の渦の中に埋もれている時のみが平穏で安息の地となっていた。けれど、一寸でも振り向けば現実が待っている。子供の私では逃げられない、独りで立ち向かわねばならぬ現実がそこにあった。

何冊も何冊も増え続けるノートは時折、生ゴミと一緒に捨てた。誰にも見つからないように、自分でゴミ捨てをする日にこっそりと捨てていた。ノートの存在を知られたくなかった。もしも知られたら、ただの笑い者になる。母と妹と弟に笑われるだけだ。だから必死に隠した。

言葉は武器となり凶器にもなると知ったのは、この頃だった。小学生の私でも分かった言葉という凶器の恐ろしさ。いとも簡単に傷を付け、傷を抉り、深く深く刺し込む事ができるのが言葉の持つ力。だから、母やきょうだいと対峙する時は、最大限に言葉を操っては自分を守った。自分を守ってくれる人間はいなかったから、だから傷を付け、傷付き、いつしかこんな家族関係が悲しくなって泣いた。

というところまで当時の心境を思い出しながら書いてみた。

これ読んで、自分に浸っているだけだろバーカバーカ死んじまえ、とか思った人は少なからず５人〜１０人くらいはいると思うの。

けど、冗談抜きでマジでこんなだから。親ときょうだいVS私(四対一)で戦っていたんだから。こんな無茶苦茶な環境、悟空だってオラ悲しいぞって絶対泣くから。ベジータだって男泣きどころか嗚咽をあげて泣くね。それか悟空とベジータの二人で力を合わせてフュージョンする。全破壊全殺しする。鳥〇明先生に誓っていい。ううん、誓わない。誓えない。

とにかく酷かった家庭環境だったんだよ。

だけど、私ってばすっげー偉いんだよ。そんな環境に置かれながら、妹と弟の保育園までお迎えに行ったり、家族分のお洗濯と掃除とお料理をしていたんだから。保育園なんて電車に乗らないと行けない場所にあるから、学校が終わったら帰宅して、お洗濯物を取り込んで、お米を洗い炊飯器に掛けてから、駅までおっちらと行って、電車に乗って最寄り駅で降りて、保育園で妹＆弟を引き取って、また電車に乗って帰宅。それから、炊けたご飯を必ずかき混ぜて、朝に洗いきれなかった食器を洗いながらお味噌汁を作る、四人きょうだい故の大量に出来た洗い物のお洋服を洗濯機にかける…。

で、これの一つでも出来ていなかったら母にぶん殴られる。まるで丁稚奉公。いつの時代だよって本当に思う。

きょうだいが喧嘩をして止めに入ったら私のせいにされ、きょうだいが何かを壊したら私のせいにされる。こんな幼少期だったんだよ。ついでに加えると、母の恋人に性的な悪戯までされていたんだから、まさに地獄。蟻地獄。

なので今とっても平和。今とっても幸せ。

こんな家族に囲まれて育ったので結婚願望はなし。私が子供を作るなんておぞましくて考えられない。絶対に子育て出来ないもの。よく産んだら変わるとか言う人がいるけど、そんなの幻想だから。子を持つのに向き不向きはあるし、私は自分の子に悪意しか生まれないだろうって断言出来る。自分の遺伝子を継いだ人間なんかおぞましくて触れられない。運良く子供ができない体になれたので、そういった恐怖を抱かずに済んだのは幸いだと思う。

結局なにが言いたいのかというと、私もよくわかんない。コラム原稿作業の息抜きに書いてるだけだから、深い意味合いはないの。

ただ、いつか自分の家族の事、機能不全家族の事を丁寧に書いてみたい。そういう気持ちはある。それが形になってもならなくてもね。

とりあえず、原稿作業の続きをします。

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