GROWTH WITHIN（うちなる成長）
『目標が達成できても、
また、できなくても、
あなたの中で良き働きをはじめた方は
必ず完成へと導いてくれる』
殺伐(さつばつ)とした都会の中を
蟻(アリ)の様に忙しく蠢く人々…
高層ビルの谷間にある街路を
人混みの流れに
立ち向かいながら歩いていると、
疼(うず)く足の裏の傷が、
先週の今頃はまだ台湾を
十字架を担いで行進中であったことを
思い出させてくれた。
目標を立てて実行しても、
必ずその計画の終りを
誰であれ迎えなければならない。
「全ての営(いとな)みには時がある…
生まれる時…
また、死ぬ時…
事を始める時…
また、事を終える時…
人は計画を立てるが
事を成すのは大いなる方である」
とTHE BIBLEは語っている。
勿論、
人が計画を立てて実行しなければ、
その計画を達成することはできない。
また、
人が達成しようとしていたことも、
大いなる方が人に対して良き働きを始め
完成へと導いてくださらなければ、
達成した喜びは
心の奥底から湧き上がっては来ない。
成功を求めることや
成果を上げることは、
いけないことではない。
「何をするにも大いなる方の
栄光のためにしなさい…」
ということばがある。
人は如何しても上辺だけを見るが、
大いなる方は人の心の
内側を見てくれるのである。
人は誰であれ、
愛欲の大海に沈没(ちんもつ)し、
名利の大山に迷ってしまう
習性をもっている。
日々の戦いは言うまでもなく、
己自身との戦いである。
仕事に於いても、
また、人に仕える働きに於いても、
その仕事の過程に於いて人は
葛藤と没頭を繰り返すのだ。
何かに挑んで行くことは、
その挑んで行く本人自身が
大いなる方に取り扱われ、
更に魅力ある者へと
変身させられて行くのである。
台湾縦断十字架行進を達成した今、
ゴールまで辿り着けた安堵感と共に、
その行進の過程に於いて
足の裏に傷を負ってしまった体験が、
その歩き抜いた成果以上に
今も余韻となって、
己の心を感謝する気持に
満たしてくれている。
人は同じことを遣っている様で
実は同じではなく、
以前、何かを成し遂げることが
できたからといって、
今後も同じ様に成し遂げることが
できるという保障はない。
昨日の自分と今日の自分は
同じ人物であっても、
まったく違うのだ。
台湾での経験は、
己に痛みを味わせてくれた。
そして、その痛みと付き合って
事を進めて行くことの
大切さを教えてくれた。
それは行進が達成された事以上に、
己をもう一皮剥(む)けた
アーサー・ホーランドとして
完成へと導いてくれた。
こんなどうしようもない者と
常に関わってくれる大いなる存在の
リアリティを学ばされた。
昨日も今日も永久に変わらない存在が、
今日を生きるあなたの傍らに
いてくださることを
感じ取れる日であります様に…
『理想と現実の狭間にあって
あなたを人間味ある人間へと
導いてくれる存在がいる』
アーサー・ホーランド
2016.7.29
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