大村あつしオフィシャルブログ

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　ある有名企業の社長は、インタビューの中でこう述べています。

　「分かれ道では絶対に、『得しそう』ではなく『楽しそう』を選びなさい」

　Ａ社に勤めれば年収四百万円、Ｂ社ならば六百万円。だれもがＢ社を選びたくなるでしょう。しかし、この二百万円の差で仕事を選んでしまっていいのでしょうか。この二百万円の差で、一度きりの人生を決めてしまっていいのでしょうか。

　もちろん、私も資産家ではありませんので、「たった二百万円」と言うつもりはありません。いえ、二百万円は大金です。しかし、高額納税者は、その二百万円の数十倍の報酬を、しかも毎年のように稼いでいる現実があるのです。

　「得しそう」だけで人生の分岐点を渡り歩いていたら、人生の揺れ幅は、良くも悪くもこの二百万円の間だけです。これではまるで「二百万円の人生」です。

　もう一度、成功者の声を思い出してください。彼らの八割以上が、二百万円などには目もくれていないのです。これは、彼らにとって二百万円がはした金だからではありません。それよりも大切なことを迷わずに優先しているからです。

　人間は、好きならば、どこまでも貪欲に勤勉になれます。映画鑑賞が趣味の人は、お金をもらうどころか、お金を払ってでもその世界に没頭します。旅行も読書も同じです。

　そして、「好き」を理由に人生の大切な選択をしている人は、「お金をもらって」その世界に没頭するのです。好きなことをするとお金がもらえる。だからもっと好きになる。すると、さらにお金がもらえる。何か、溜息が出てしまう話ですね。

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