2015年4月6日(月)
失ったものを取り戻すには、失うのに掛かったのと同じか、それ以上の時間が掛かると言うけど、俺が間違えた減量法を始めたのが2010年7月、止めたのが2012年12月で、その期間2年半。そして今年の6月で、2012年12月から2年半が経ちます。
MMA復帰を決めたとき、その2年半という時間を、そこから先も格闘技を続けるかどうかの判断の目安にしました。だから、2013年にDEEPで2試合して結果を出せず、その年の12月に引退勧告を受けたとき、それは時期尚早過ぎるだろ、と納得出来なかったので拒否しました。
そしてその2年半が過ぎようとしている今、間違えた減量法で病んだことにより失った、格闘技選手としての能力、男性的活力ともに、その減量法を始める前の、5年前の水準にだいぶ近づいてきた実感があって、そしてまだまだ回復の途上なんだろうなと思えるくらい、日々、漲ってきてもいるんだよね。
その一端を、前回のキックの試合で、少しだけだけど見せられたんじゃないかな、と。(その映像が出回っていないので、極々一部の人にしか見せられていないのが悲しいけど)
そして、これを書いている今このときは、その2週間前よりも一層漲ってきている、そんな感じがしています。これは試合での自分の動きに大きな手応えを感じたことから来る、気分的なものが大きいんだろうけどね。やっぱり肉体を司っているのは精神なんだなと、そんなことも改めて感じています。
そして大きな舞台で大きな相手と戦うために、体重を増やし始めたのが1998年。それを頑張って維持していたのが2006年のPRIDEでの試合までだったから、その期間9年。2007年からムリに食べるのを止め、自然な体重で戦うようになって、それから今年で9年目(途中、間違えた減量法でムリに体重を削った結果、病んだりもしたけど)。こちらも同じ時間が経ちつつあります。
そのせいか、去年までは食べたら食べた分だけポンと増えていた体重も、2ヶ月くらい前から、いくら食べても増えなくなった。これ、体重を増やし始める前と同じ体質、そして体重に戻ってきたんじゃないかな。
春のスポーツテストで飛び抜けて学級で1番だった、高校時代と同じにね。
アホかと思われるのは百も承知だけど、そんなことが重なると、また希望を持ってしまうよね。それこそ、俺の全盛期はこれから来るんじゃないか、なんて。
実際、立っても寝ても、今が過去最高に動けている気がするし(気がするだけの可能性有り)、格闘技に対する熱も、心身の健康を失う前と同じか、それ以上になっているのを感じるし。そしてハングリーさで言えば、2010年からの大失敗に対する悔しさ、このまま終わってたまるかという気持ちから、40歳の今がMAXだしね。失ったものが余りにも多すぎて、大きすぎて、それらを取り返したくて仕方なくて、本当に過去最高にハングリーだぜ。。。
去年、フロリダへ行く前に、HALEOのトレーナーAJが、俺の投稿にコメントしてくれました。
「年齢なんてただの数字だ。大事なのは、お前のハートの大きさと、お前がどう考えているかだ。お前が誰かに証明しなきゃならないことなんて何もない。ただ人生を楽しみ、自分の夢を追って、他の人間もそうなるような、その刺激になるんだ」
嬉しい言葉でした。。。
そしてその言葉が、今の俺の気持ちでもあって。
ただ俺には、どうしても証明しなきゃならないことがひとつあるんだよな。
2010年からの転落劇の原因は、間違えた減量法で心身の健康を失ったせいだったんだということ。それだけは、この先、結果を出すことで証明しなきゃならない。俺がこの先戦うのは、そのためなんだから。
あとはAJの言葉の通り、年齢なんて気にせずに、人生を楽しみ、夢を追い、そして俺だけの幸せを掴むために、一層ハードにトレーニングして行こうと思います。
Train hard, fight easy!