始まり。”神様？”大いなる存在との初の会話はお叱りの言葉

投稿日：2016.10.25｜カテゴリー：オラクルワーク

　Sambaともダンスとも関係のない話になりますが、
　だいたい神様とはなんなのか？というところから
　突っ込みどころ満載かと思います。

　こんにちは。初めましての方もそうじゃない方も。
　SambaダンサーのMasashi（マサシ）と申します。

　初めに言っておきますが、僕は無宗教ですし、
　スピ系にはまってるわけでもないですし、
　神通力があるわけでもありません。

　ただのダンサーです。

　初めて”神様”のお声を聞いたのは
　熊本に本格的に移住する前。2012年の冬。
　準備期間として滞在した阿蘇の洗川（そそがわ）
　深いトランス状態の中でした。

　阿蘇の洗川に滞在したのは真冬１月の
　一か月間。友人の古い家での共同生活です。
　
　滞在中毎日、夜も明けきらない早朝になると
　僕は近くの山の中腹にある洗川神社に
　トレーニングをしに行ってました。

　そこは清らかな湧き水が出る神社なのですが、
　一通りのトレーニングメニューを終えると
　いつも瞑想をしていました。

　湧き水で顔を洗うと、少し濡れた髪が
　あっという間に凍るくらいの寒さ。
　時には小雪が舞い散るような中の早朝トレーニング。
まさに修行をしてるようでしたが、
　不思議とそこにいると心が安らぎました。
　
　古い神社は湧き水の守り神。
　八百万の神の一人の土着の神様だと思います。
　
　その時の僕はそれまでの自分の生き方に
　悩み苦しんでいました。
　「生きるって何？」
　その時期に書いた言葉が
　SNS上に残ってます。
　
　後悔だったり、不安だったり、劣等感や
　焦り、ネガティブな気持ちと一時的な
　気持ちの盛り上がりの繰り返し。
　繰り返し見る悪夢。
　ちっぽけな自分を認めたくない虚勢。

　東京でのそれまでの生活でこびりついた
　心の垢やゆがみが、日々くりかえし
　自分を苦しめていたように思います。

　それをかき消すために
　毎日山奥の極寒の中、狂ったように
　一人踊っていました。

　苦しみから逃れるためのSambaでした。

　その時はまだ熊本に本当に移住するとは
　思っていなかった。”神様”のお声を聴くまでは。　
　
　ある日、僕は深いトランス状態に陥りました。
　その時初めて地獄というものを知り、
　自分の本当の姿を知りました。

　地獄がどんなものか、簡単に言うと
　永遠につづく孤独と絶望でした。

　口から全身が捲りあがる

　回転し続ける。

　そして
　永遠に落下し続ける。切り離される。
　
　僕は叫び声を上げようとしますが、
　その声を出す手段すらない。
　いや、それどころか何もない。
　永遠につづく、とにかく永遠という絶望感。
　それまで生きている中で感じていた苦しみすら
　愛おしくなる孤独感。絶望感。
　
　離別し、かき消される僕という存在。
　　
　いやだ。
　いやだ。
　いやだ。

　僕は保とうとするだけ。そのように
　意識している感覚を保とうとするだけ。
　絶望感の中にある色の違う一点を
　保とうするだけ。

　その時声が聞こえました。

　「いきがるな！いきがるな！

　　戻りたいか？戻りたいか？」

　物凄い声というよりは
　振動、波動。鼓膜で感じる微量の振動でなく、
　わずかに残った僕という存在全体に響く爆流。
　
　同時に、その時見ました。すでに肉眼はなく、
　見るという行為以上に明確な認識力。
　
　仰ぎ見る壮大な光るエネルギー領域から
　ほんの僅かにつながった小さな光の粒。
　それが僕でした。

　それまで生きる上で与えられていた
　全ての経験の意味。光の粒が
　純粋になるまで繰り返される錬磨。
　それはすべて愛おしく感謝に満ち溢れている。
　
　「ごめんなさい、ありがとうございます」
　「ごめんなさい、ありがとうございます」　

　僕のその一点に繰り返し集中し、つなぎとめました。
　次第にそのわずかな一点は、形となり
　意識として戻り始めたとき。
　
　自分が肉体だったころに首と認識していた部分を
　物凄いエネルギーが鷲づかみし、僕を引き上げてくれました。
　水の中から引き上げられるような感触と同時に、
　僕はトランス状態から覚めました。
　しばらく呆然とし、
　そのあと湧き上がる感謝に涙が溢れ出ました。

　「ありがとうございます。。」

　その日、僕は狂ったように
　ノートに自分の思いを書き記し、
　同時に熊本への移住を決めました。

　そして数日の内に住む家を決め、
　一週間のうちにはほとんどすべての手続きを終えて
　その年の春４月から熊本での生活が始まりました。
　

　果たして”神様”なんて呼んで良いのか。
　そんな軽々しくて生々しい言葉なんかが当てはまるような存在
　ではなかった。そして限定的なものではなかった。
　
　今でも目をつむり、額のあたりに意識を集め
　喉の奥で何度か空気を抜くと、
　ジンワリと額の中心から目の奥の方が熱くなり
　その存在を感じることができる。
　必要とあれば兆しを感じることができて
　必要とすれば言葉が湧き上がってくる。

　これは全く特別なことではないように思う
　本来なら誰でも認識できること。
　ただ忘れてるだけ。

　この感覚が僕や僕の家族、
　そして必要とする人の助けになっている。

　エネルギーのことを愛と呼ぶ。

　そのエネルギーは踊りを介して、言葉を介して
　広がり、相手に伝わり、新たな兆しへの気づきを
　与える。
　　　　
　この日を境に僕自身も新たな成長の段階に入った

　まさに始まりの日でした。

　阿蘇熊本。
　阿蘇のアは始まり。阿蘇のソは蘇生だそうです。

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