大村あつしオフィシャルブログ

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　「明日は今日より良くなる」

　そう思いながら毎日を過ごせれば、これに勝る幸せはありません。しかし、現実には、たった二十四時間で人生が一変することはありません。また、「明日は今日より良くなる」ではなく、「明日は今日より良くならなければいけない」と思ってしまうと、それは負のプレッシャーとなりストレスを誘発してしまいます。

　確かに、一日一日を精一杯生きることは大切です。なぜなら、その差が「人生の差」となるからです。しかし、人生には停滞の時期があることは、誰もが経験済みだと思います。いえ、停滞どころか逆戻りしてしまうことも少なくありません。

　「三歩進んで二歩下がる」

　これが人生なのですから、今日が昨日より良くなっていなくても、それは当然のことと受け入れるべきではないでしょうか。もし、来る日も来る日も、「良くなった」「良くならない」と一喜一憂するようでしたら、それは目標の達成時期を見誤っていることに原因があるように思えます。

　もちろん、目標の中には早期に達成しなければいけないものもあります。三日後に迫ったテストで高得点を取るために猛勉強をする。水着が似合う体型になるために夏までにダイエットする。しかし、こうした早期目標を達成するだけで人生が充実するわけではありません。

　猛勉強をするのはもちろん結構ですが、テストが終わったら忘れてしまったでは、何のための勉強なのかわかりません。勉強して習得した知識を維持して、いかにその後の人生に役立てるかのほうが大切です。もっとも、そう主張している私自身が、実はテストが終わるそばから忘れてしまう学生だったので、ここでは自戒のつもりで申し上げています。

　同様に、ダイエットするのも素晴らしいチャレンジですが、夏が過ぎたら体型が逆戻りでは、何のための目標でしょうか。水着が映える体型を目指したダイエットは、肥満を解消し、その後の人生を健康的に送るためのスタート地点であり動機付けであると考えるほうが、はるかに建設的だと感じます。

　確かに、中期・長期目標のプロセスとして短期目標を掲げてそれを達成していくのは、成功を掴むための効果的なテクニックです。しかし、短期目標の達成は、その先にある中期・長期目標を達成するための通過点と捉えるべきだと思います。

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