こんなに集中したボーカル録りは、何年ぶりだろう。
とにかく、スタジオブースはサウナみたいになって、倒れそうになりながら必死にマイクに歌をぶつけた。
スナフキンは、
たぶんこのアルバムの中で、今回1番強いメッセージを込めた。
悩んでぶつかって躓いてるみんなに、声と心を嗄らして歌い残した。
録音しながら、ミキサーの女性は泣いてた。
今の自分にインスパイアしてるって泣きながら、何度も歌い直すサビを拾ってたので、感情移入がスゴイ形で出来た気がする。
そして、
ライチョウの唄。
とてつもなく苦労したが、最後は信州のみんなに歌うんだって感情だけで歌った。
スタッフに苦労かけながら再レコーディングさせて貰ったけど、村上もアレンジ和田も、録り直して良かったですよって言ってくれたくらい、いい歌が歌えたと思う。
ある意味で、
ダメかもしれないなあって瞬間に、背中を押してくれたのは、待ってくれてるリスナーのみんなだと思った。
だからまた、ジャケットの最後のページには、
サンクス!リスナーと書きたいと思う。
これでボーカル録りは、終わった。
明日からは、二日間続けてバイオリンの三葛がレコーディングだ。
いよいよ、
本気の最終音作りに突入する。