
チームバチスタの栄光
作家の海堂尊さんと会いました。
人気作家だけど、中身はお医者さんで、まるで外来診察にいるような空気で話す方だった。 もの柔らかい語りくちに、ユーモアとアイデアが溢れてたなあ。
こういう人が、面白い本を書くのだろう。
さて、話は変わって。
僕は学生のころ、三宅ゆうじのヤングパラダイス!
とか、
伊集院光のオールナイトニッポンとか、Oh!デカナイトなんか聴きながら深夜まで参考書を暗記したもんだ。
ラジオは、
「ながら聴き」が武器!
そして、会話と音楽だけだから想像と妄想がふくらみ、
「右脳を刺激する」。
しかし、なんだか古い媒体だというレッテルを貼られた感がある。
もう、学生は「ながら聴き」のテスト勉強なんかしないだろうなあ。
長野のグルーウ゛フライデーは、けっこう子供たちにもメールとかを貰う番組だが、都会じゃあ十代の子が勉強しながらラジオなんぞ聴かない時代だ。
ところが、
文化放送東京チアーズに、嬉しいメールが来た。
中学二年生の女の子からだ。
「勉強していて、なんとなくラジオをつけたら、面白いし勉強になるし。
ラジオって古よなって思ってたけど、なんかいいですね」
僕は、
この女の子の机の上に、
ラジオがあったということが奇跡だと思っている。
そして、
机の上にラジオさえ与えてくれたら、机の前に長く座らせる自信がある。
ラジオだからやれる!
でも、そう胸を張って言える番組や喋り手が少なくなったのも事実だろう。
僕は、あの頃の机に向かった自分がお世話になったようなラジオを、今の子供たちに聴かせてやりたい。
今までもそうやって来た。これからはもっと、そんなメッセンジャーになろうと努力する。